神戸市東灘区の「白鶴酒造資料館」では、3月4日(金)から東京都銀座の「白鶴銀座天空農園」で収穫したオリジナルの酒米「白鶴錦」の稲わらをアップサイクルし、伝統的な製法で作られた“世界に一つだけの畳”を展示中だ。
同展示では、畳の説明を見ながら、実際に畳に腰掛けることができる。
大都会のビルの屋上で田圃を造成し米を栽培
「白鶴銀座天空農園」は、銀座から日本酒文化の情報発信をしたいとの想いから、白鶴酒造の東京支社(中央区銀座)屋上で、2007年から白鶴社員自らが自社開発酒米「白鶴錦」を栽培している。
当初、大都会のビルの屋上での米の栽培は難しいという声もあったというが、プランターでの栽培が成功し、2008年には田圃を造成。
毎年、米の品質向上に取り組み、2013年からは「白鶴銀座天空農園」で収穫した「白鶴錦」のみで仕込んだ商品を限定で発売している。
「白鶴酒造資料館」は、100年以上前に建てられた酒蔵に、当時の道具と働いていた蔵人をモチーフとした人形を配置しており、昔ながらの酒造りを学べる施設だ。
伝統産業の良さを感じる機会に
今回の取り組みは、畳と同じ日本の伝統産業である日本酒の副産物を活用すること、銀座の屋上で白鶴社員が大切に育てた稲わらであることなどに興味を持った兵庫県神戸市の前田畳製作所の協力による縁からはじまったという。
生活様式が変化していくなか、昔ながらの重厚な畳を体感することで、伝統産業の良さを感じられる機会となっている。
白鶴酒造資料館に足を運び、昔ながらの重厚な畳を体感してみては。
■白鶴酒造資料館
住所:神戸市東灘区住吉南町4-5-5
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