2021年7月に公共インフラとして開始した「電話リレーサービス」は、聴覚や発話に困難のある人(以下「きこえない人」)とそれ以外の人(以下「きこえる人」)の会話を、通訳オペレータが「手話」または「文字」と「音声」とを通訳することにより、電話で即時双方向につなぐサービスだ。

「できない」から「できる」に変わる社会へ

このたび、同サービスへの理解を広める目的から、ろう者で映像監督の今井ミカ氏を迎えて、同サービスの社会における意義を伝える動画が制作された。

同動画は、3月31日(木)までYouTube動画広告のほか、同サービスのウェブサイトにて見ることが出来る。

監督について

映画監督の今井ミカ氏は、第一言語が手話。大学で映像制作を学び、手話言語学研究のため香港に留学。お笑い芸人「デフW」や「手話で楽しむ生きものずかん」など、幅広いエンターテインメントのプロデュースやCMなどの手話を監修している。

2019年には長編映画『虹色の朝が来るまで』を劇場公開。最新作は『ジンジャーミルク』だ。

主演者

同動画の主演・宮坂七海(みやさか ななみ)氏は、オリンピック出場を目指す、ろうのクレー射撃選手。

きこえないことを強みとした高い集中力を武器に、2024年のパリオリンピック出場を目指している。きこえる世界で挑戦を続ける今注目のアスリートの一人だ。

「できることを、あきらめない。私もあなたも」をコンセプトに掲げる「電話リレーサービス」の理解を深めるためにも、動画をチェックしてみては。

「電話リレーサービス」ウェブサイト：https://nftrs.or.jp/2022/03/02/pr04/