祥伝社より好評発売中の祥伝社文庫・小野寺史宜『ひと』が、3月8日(火)【3・8(みや)の日】に発表された宮崎本大賞にて大賞を受賞した。
宮崎本大賞について
実行委員長の古賀永一さんによると、宮崎本大賞は、「本にまつわる場所に立ち寄ってもらうきっかけを作ろう」と県内の書店、公共図書館司書、学校図書館の図書委員など本に携わる人々が集まり企画されたそうだ。同賞は、今回で3回目を迎える。
『ひと』が受賞した理由
「ひと」というシンプルなタイトルが、読者の想像力をかき立てる。
同書は、突如孤独となった青年が都会で出会った人々との関わりの中で、自分を見つめ力強く歩んでいく物語だ。コロナ禍で希薄となっている「人との交流の尊さ」を感じてもらえるのではないかという。宮崎の多くの本好きが、宮崎の人にお勧めする1冊となっている。
内容紹介
同書の内容は、「女手ひとつで僕を東京の私大に進ませてくれた母が、急死した。僕、柏木聖輔は二十歳の秋、たった独りになった。大学は中退を選び、就職先のあてもない。そんなある日、空腹に負けて吸い寄せられた砂町銀座商店街の惣菜屋で最後に残った五十円のコロッケを見知らぬお婆さんに譲ったことから、不思議な縁が生まれていく…」というもの。本屋大賞から生まれたベストセラーだ。
著者略歴
小野寺史宜氏は千葉県生まれ。2006年「裏へ走り蹴り込め」でオール讀賣新人賞、08年「ROCKER」でポプラ社小説大賞優秀賞を受賞。
著書に『ホケツ!』『家族のシナリオ』『ひと』(以上、祥伝社文庫)、『まち』(祥伝社文芸四六判)、「みつばの郵便屋さん」シリーズ、『食っちゃ寝て書いて』『タクジョ!』『今夜』『天使と悪魔のシネマ』『片見里荒川コネクション』『とにもかくにもごはん』『ミニシアターの六人』などがある。最新刊は2月10日(木)発売の『いえ』(祥伝社文芸四六判)となっている。
宮崎本大賞を受賞した『ひと』を手に取ってみては。
『ひと』特設ページ:https://www.shodensha.co.jp/hito/