住宅業界紙「北海道住宅通信」を発行する北海道住宅通信社が、住宅購入を検討している人へ向け、実際に家を建てた個人の家を見学できるマッチングサービス「イエコネ」を4月11日(月)にリリースした。
個人住宅見学マッチングサービス「イエコネ」
「イエコネ」とは、注文住宅の購入を検討している人が、既に注文住宅を建てて暮らしている個人の住宅を見学できるサービス。
見学者は、「イエコネ」のWEBサイトに掲載されたオーナーの自邸から好みの住宅を選択し、見学希望日時をリクエスト。オーナーがリクエストを承認すると、マッチングが成立する。
見学当日は、オーナーが自邸を案内。住宅会社が介入しないため、見学者はオーナーから本音を聞くことができる。
見学者の利用料は無料。オーナーは見学案内1回あたり1万円の報酬を受け取ることができる。その後、見学者がオーナーの見学をきっかけに注文住宅を建てた場合は、成約お祝い金として、オーナーは10万円、見学者は5万円を受け取る仕組みとなっている。
業界に必要なレビュー
注文住宅の購入は、一生に1度あるかないかの高額な買い物。しかし、多くの人の意見を参考にしたいと思っても、Amazonレビューや食べログなどに代表される、消費者によるサービスを体験した「レビュー」が、ほとんどない。
「家は3回建てないと理想の家にならない」と言われるように、多くの注文住宅購入者は、自邸のどこかに後悔があるもの。「キッチンはアイランドキッチンにすればよかった…」「住み始めると意外と吹き抜けは音が響く…」など、そのような後悔、レビューを見学者に直接伝えることで、見学者は、より後悔のない注文住宅を建てることができる。
注文住宅を建てたオーナーのこだわりや家づくりの経験談は、夢物語ではなく、等身大のストーリーとして、見学者の住宅購入への不満や不安を軽減することが期待される。
住宅業界にも大きなメリットに
また、住宅に使う木材が高騰した「ウッドショック」だけでなく、住宅建材全体が値上がりしており、1年前と比べて1棟当たり数百万円のコスト高になっていると言われている。オーナー邸を活用することにより、豪華なモデルハウスのコストや営業経費を圧縮することができれば、原価高騰に悩む住宅会社にとって大きなメリットとなる。
見学者は等身大のモデルハウスを自由に見学でき、オーナーは見学者を案内することで収入を得られ、住宅会社は豪華なモデルハウスや営業のコストを削減することができる「イエコネ」。日本初(同社調べ)のマッチングサービスとして、見学者の等身大の家づくり、オーナーの収入増、住宅会社の受注増・コストダウンに貢献していくという。
なお、当面の間、札幌近郊(札幌市・江別市・北広島市・石狩市・小樽市)でのサービス提供となる。
札幌近郊で注文住宅の購入を検討している人は、「イエコネ」をチェックしてみては。
イエコネURL:https://www.iekone.biz/