福岡県・直方(のおがた)市が伊藤忠テクノソリューションズと連携し、AIを活用した予約制の乗合タクシーの実証実験「のおがたMaaS」を開始した。
対象は上頓野、畑・永満寺の2エリア
実証実験のエリアは、上頓野、畑・永満寺の2エリア。どちらもバス路線が少ない交通空白地域と言われるエリアで、買い物に出るにも病院へ行くにも自家用車がないと少し不便な地域だ。そこで、既存の路線バス、コミュニティバスへ乗り継ぎができるサービスがMaaS(Mobility as a Service)を使って開始された。
MaaSとは、鉄道や路線バスなどの交通手段の情報をまとめて、アプリや電話から検索、予約を行うサービスのこと。利用者はエリア内で乗降場所を自由に設定し、予約が入るとAIが複数利用者を輸送するのに効率的な運行ルートを判断して乗合のタクシーを運行する。
利便性を考慮し、上頓野エリアではイオンモール直方を出発地、目的地にもできる。また、畑・永満寺エリアでは、道目木バス停付近、頓野郵便局前付近を出発地・目的地にすることもでき、既存バス路線への乗り継ぎに繋げられる。
運賃は大人1回300円/人
実施期間は。5月9日(月)~8月5日(金)、運行時間は平日の8:00~17:00。予約受付はスマートフォンアプリからの場合は24時間、電話の場合は平日の8:00~17:00。運賃は、大人1回300円(小学生以下、障がい者150円)/人で、5月9日(月)~13日(金)は無料となっている。
「市内全域じゃなくてエリア内しか乗れないの?」「それって劇的に便利になったわけじゃないよね」なんて声も聞こえてくるかもしれない。しかし、鉄道や路線バスの経営が厳しい状況の中、既存バス路線との共存により、将来にわたって持続可能な公共交通体系の解決の糸口を見つけるのが、今回の実証実験の目的だという。
詳細やアプリのダウンロードについては「のおがたMaaS」URLで確認を。
この機会に「のおがたMaaS」のサービスを利用してみては。
「のおがたMaaS」URL:https://maas-ctc.jp/nogata/