2021年2月、福島県の南相馬市に誕生した酒蔵「haccoba -Craft Sake Brewery-」(ハッコウバ クラフトサケブルワリー。以下、haccoba)から、オリジナルの音楽を聴かせて作られた酒「土 -D-」が登場。
同商品は、坂本龍一氏、後藤正文氏(Gotch)を主宰とし、震災(Disaster)から10年(Decade)という節目より、さまざまな「D」をテーマに過去と向き合い、未来を志向するためのムーブメント「D2021」とコラボレーションした酒だ。5月24日(火)より販売が開始された。
“微生物に聴いてもらう音楽”
「土 -D-」は、酒蔵のある南相馬市小高で美しい田んぼを作り続けている85歳の有機農家・根本洸一氏の育てた美味しい米を、微生物たちと音楽を聞きながら酒にしたもの。
かねてより、酒作りは“微生物との対話”により行われてきた”という。
同社は、微生物たちとより深い対話をするために、Utena Kobayashi氏・岡田拓郎氏・後藤正文氏(Gotch)・SubtleControl・Shuta Hiraki氏の5名のアーティストに“微生物に聴いてもらう音楽”の制作を依頼。作られた音楽を聞きながら酒を醸したそう。
「全麹」という珍しい製法を採用
酒作りでは、麹菌と酵母という微生物が必要不可欠。「土 -D-」は、音楽による微生物の変化をよりまっすぐに表現するため、「全麹」という製法が採用されている。普段の日本酒作りでは、原料となる米の20%が米麹にされるが、「全麹」は全てを米麹にして仕込むという珍しい製法。酒作りの要となる、麹菌の個性を存分に表現できるという。
さらに、均一に米麹を作るのではなく、4つのタイプに作り分け、それぞれの良さを活かせるように仕込んでいるのだとか。甘み、酸味、渋み、苦味、旨みがバランスよく交わり、瑞々しくも深みのある酒に仕上がっている。
完成記念のライブイベントも!
去る5月22日(日)には、東京・神田でコラボレーションにより生まれた酒とアルバム「土 -D-」の完成を記念したライブイベント「D-composition」が開催された。
同商品の購入は、haccoba店頭及びhaccobaオンラインストアにて。
米と目に見えない小さな微生物たちが音やその振動でどのような表情をみせるのか。その味わいに注目だ。
■「土 -D-」商品概要
販売予定価格:8,800円(税込)
内容量:500ml/本 ※「D2021」制作のオリジナル楽曲アルバム「土 -D-」付き
haccoba店頭:福島県南相馬市小高区田町2-50-6
haccobaオンラインストア: https://haccoba.com