ポーラが、乳がんに罹患した人のためのスキンケア・メークのアドバイス冊子を制作した。同冊子は「ピンクリボンのお宿ネットワーク」に加盟している全国100カ所以上の宿泊施設で配布される。
乳がん治療を受けた人々の旅をサポート
「ピンクリボンのお宿ネットワーク」は、乳がんを患い、手術を受けて回復の道を歩みながらも、術後の痕を気にして旅をあきらめてしまうという人たちに、もう一度、誰の目も気にせず旅に出かけてもらい、心ゆくまで旅館・ホテルでの入浴などを楽しんでもらいたいという目的で、全国の病院・看護団体とホテル・旅館が連携し、乳がん治療を受けた人々の旅をサポートするため2012年に設立。
ポーラは2021年に新規に会員登録を行った。
加盟する宿情報をまとめた冊子も発行
「ピンクリボンのお宿ネットワーク」では、誰もが旅を楽しめる環境づくりを目指し、シンポジウムや勉強会を通じてそれぞれの立場、考え方への理解を深めるとともに、業界のみならず広く社会に向けて啓発の輪を拡大。
さらに毎年、加盟する宿情報をまとめた冊子「ピンクリボンのお宿」を発行している。
スキンケア・メークについてアドバイス
今回のスキンケア・メークのアドバイス冊子は、乳がん罹患者の人たちに、自身の肌や心の変化と向き合いながら手入れをすることで豊かな時間を過ごしてもらえるように、また、メークをすることで前向きな気持ちになったり、新しい自分を発見して元気になってもらうきっかけになるようにと願い、ポーラがオリジナルで制作したもの。
洗顔・保湿・UVケア等の基本から気をつけるべきポイント、イキイキと明るい印象に見せるメーク、眉毛が脱毛した場合のアイブローの描き方や帽子・ウィッグに合わせる方法などもイラストとともに紹介している。
ポーラでは「がん共生プログラム」を継続
なおポーラでは、2018年4月より、がんに罹患したポーラで働く仲間が仕事を諦めることなく、“就労と治療”の両立をいかに実現できるかを考え設計した「がん共生プログラム」を継続。
ポーラ従業員とその家族及びビジネスパートナーである約3.3万名(※1)のビューティーディレクター(※2)に向けて、がんが、より身近なものであるという意識を高める活動を行っている。
がんを治療しながら働く「がんと就労」問題に取り組む民間プロジェクト「がんアライ部」が創設した「がんアライアワード」では、2019年から最高賞であるゴールドを3年連続受賞した。
ポーラは今後も、“がんと共に生きる”すべての人が、かけがえのない存在として認め合う社会を目指していく。
ピンクリボンのお宿ネットワーク:https://www.ribbon-yadonet.jp/
ポーラ がん共生プログラム:https://www.pola.co.jp/company/sustainability/economy/cancer/index.html
※1 2021年12月末時点
※2 全国に展開するポーラのショップの中で、カウンセリングやエステなどをはじめとした美容を通じて利用者のありたい姿を引き出し価値を提案する、プロフェッショナルな販売員