表参道・青山を拠点に、グローバルで活躍する現代アーティストとのつながりを構築し、その作品を扱うプライベートギャラリー「ダ・ヴィンチ・プロジェクト」が、LAを拠点に作品を展開するアーティスト・Grimes(グライムス)の日本初展示を開催する。
自分自身が楽しむためのアート
グライムスは、1988年にカナダ・バンクーバーで誕生。
ミュージシャンとして有名で、ファインアーティストとしてこれまであまり知られていなかったが、アルバムカバーやツアーグッズのデザインを手がけ、ミュージックビデオでは弟のマック・バウチャーともコラボレーションをしている。
アメリカで名が知れ渡った今でも、彼女は一貫して“自分自身が楽しむためのアート”を創作。NFTをはじめとしたデジタルアートの世界にも深く関わっている。
様々なジャンルを組み合わせた作品
また、彼女の作品は、幅広い分野の中で、アニメや漫画、ゲーム、SF、ファンタジー、黙示録的な前兆、時代錯誤のファッションなど、様々なジャンルを組み合わせたクリエイティブも特徴。
神話やサイケデリックなイメージ、アール・ヌーヴォーやシュルレアリスムの図像を引用しながら、独自の世界を描き出し続けている。
アートにも音楽制作のアプローチが反映
さらに、混然とした要素を散りばめながら、瞬間を切り取ったかのような描写は、過去とも未来とも現在ともいえない、一つの物語のなかに鑑賞者を誘う。
その不思議な調和の背後には、彼女の音楽制作のアプローチが反映。
音をループさせ、重ね合わせ、サンプリングし、組み立てていく一連の試行錯誤の中で、混沌からストーリーを紡いでいく思考は、アート制作においても同じようだ。
予約制でのビューイング
今回の展示では、アーカイブプリント作品2点、ドローイング作品3点を展示。
展示期間は期限を設けていないが、展示会の都合で変更になることがある。予約制でのビューイングとなるので、興味がある人はWebサイトから問い合わせてみよう。
Webサイト:https://dvp.co.jp
Instagram:https://www.instagram.com/davinci_project_tokyo/