温暖な気候に恵まれた住宅都市、兵庫県川西市。近くの人も遠方の人も、そんな川西市に行ってみたくなる取り組みを紹介しよう。
川西特産早生桃「日川白鳳」の収穫開始!桃の即売会開催
早生(わせ)桃の産地、川西市南部の加茂地区で、市特産早生桃の収穫が始まった。
加茂地区で最も多く栽培されている「日川白鳳(ひかわはくほう)」の収穫は、全盛期を迎え、JA兵庫六甲の農産物直売所「四季の郷」や「川西南部直売所」のほか市内や近隣市のスーパー、伊丹市のスマイル阪神などで販売される。
加茂地区で早生桃を栽培している農家の山口義典(やまぐち よしのり)さんは、母と妻の三人で作業を続けている。
約8アールの桃畑には、甘い桃の香りが漂い、早生品種の「日川白鳳」などの桃の木が植えられている。加茂地区では日川白鳳が一番多く栽培されている。
今年の収穫時期は例年より少し早く「日川白鳳」の収穫作業が始まった。山口さんの畑では「日川白鳳」の出荷は27日ごろまで続き、桃は1個当たり200gのものが中心となり、JA兵庫六甲や市場などに出荷される。今年も例年同様の美味しくて美しい桃が育っているという。
収穫作業にあたっている山口さんは、「今年は雨が少なく、少し心配していましたが、順調に育っていると思います。このおいしい桃を多くの人に味わってもらえれば」などと話す。
また、6月22日(水)には川西市農業振興研究会が主催の「桃の即売会」を開催。午前10時からアステ川西ぴぃぷぅ広場で販売。新型コロナウイルス感染症の影響で中止となる場合がある。
当日の午前8時から整理券を配布。先着順で無くなり次第終了となる。なお、1人当たりの購入箱数の上限は、当日の入荷個数により決定される。
日川白鳳を、この機会に採れたてを味わってみては。
子どもたちがアユを放流
6月12日(日)、一庫ダム下流の一庫大路次川で、猪名川漁業協同組合と独立行政法人水資源機構一庫ダム管理所により、子どもたちへの環境学習を兼ねた、アユの放流が行われた。
事前に申し込んでいた親子連れなど45人が参加し、15cm程度のアユ約20kg(約1,000匹)を放流した。
この放流は、平成16年から実施されているもので、今年で18回目。アユの定着や、放流したアユの追跡調査のために行われている。
子どもたちがアユを放流した後、ダム直下流で、同組合と同管理所がさらにアユを放流。この日、合計約100kgのアユが放流された。
同川では、平成6年頃まではアユ釣りが楽しめたという。しかし、昭和58年に完成した同ダムの影響もあり、アユの姿は消えていった。そこで、平成14年から同管理所と同組合が協力し、玉石を投入して魚の隠れ家を作るなど、環境の改善を図るとともに、平成16年からは、アユの放流を実施するようになった。
これらのことによって、アユが定着し、成長する川を目指しているという。
この日、アユやダムの話の後、集まった子ども達は、それぞれのバケツに分けられたアユを、「ぴちぴち元気でかわいい」「ばいばい」などと言いながら、川べりから次々と流していった。
生きたアユの姿を見るのが初めての子どももおり、珍しそうにバケツを覗き込んでいた。
また、アユの放流が終わった後には、同管理所の職員が主導して水質の調査などがワークショップ形式で行われた。
参加した子どもの保護者は「市内に住んでいるが、川にかつてアユがいたことは知らなかった。子どもだけでなく自分自身の勉強にもなった」と話した。
川西市役所:https://www.city.kawanishi.hyogo.jp
今後も兵庫県川西市の取り組みに、注目してみて。