神奈川県のフィリアホール(横浜市青葉区民文化センター)は、気鋭の若手ヴァイオリニスト・金川真弓氏のリサイタルを、同ホール主催公演として、みどりアートパーク(横浜市緑区民文化センター)ホールにて10月16日(日)に開催する。
フィリアホールについて
フィリアホールは、横浜市の各区に立地する区民文化センターの一館として、青葉台駅前の商業施設「青葉台東急スクエア」に立地するコンサートホール。500席の空間は、サントリーホールなど世界の一流コンサートホールの設計を手掛けた永田音響設計により、クラシック音楽、特にソロ・リサイタルから室内楽までの演奏に最適化された音響設計がなされており、その音響クオリティは国内外の一流アーティストからも定評がある。
一方で青葉区民・横浜市および近隣地域住民向けの公共劇場として、ホール・リハーサル・練習室を市民に提供し、クラシック音楽を通じて地域の人々が交流する多彩な企画も実施している。
現在、2023年4月末まで天井改修工事のため休館しており、休館期間中は近隣の他施設を借用して主催公演を行っている。
連続で世界最高峰の国際コンクールに入賞
金川真弓氏は、ドイツで生まれ、アメリカの名門・ジュリアード音楽院で学び、2018年にロン=ティボーで第2位&翌19年にはチャイコフスキーで4位と連続で世界最高峰の国際コンクールに入賞し、世界的に注目を集める気鋭のヴァイオリニスト。現在はハンス・アイスラー音楽大学ベルリンで、名匠コリヤ・ブラッハー氏の薫陶を受けている。
直近では5月末に東京都交響楽団(指揮:アンドリュー・リットン)と協奏曲で共演。9月・10月にはN響、名古屋フィル、日本センチュリー響との共演が控えている中、10月に横浜にリサイタルで初登場する。
想像を喚起させる曲目構成
金川氏の演奏の美点は、どんな難曲にも揺るがない緻密なテクニック、強靭かつ繊細な音色、大胆な表現力、そして何より考え抜かれた構築力だ。
今回のリサイタルのメインは、まさにこれらの美点を存分に生かせる、ベートーヴェンの「クロイツェル・ソナタ」。そこにバッハ「無伴奏ヴァイオリン・ソナタ 第3番 ハ長調 BWV1005」や、武満徹「妖精の距離」、ドビュッシー「ヴァイオリン・ソナタ ト短調」が組み合わされる。
ピアノ演奏は、ジュゼッペ・グァレーラ氏。同氏は、2017年モントリオール国際音楽コンクールで第2位および聴衆賞を含む5つの賞を受賞。これまでに、ヴァシリー・ペトレンコ指揮ロイヤル・リヴァプール・フィル、クラウス・ペーター・フロール指揮モントリオール響等のオーケストラと共演している。
フィリアホール出張コンサート in みどりアートパーク「金川真弓 ヴァイオリン・リサイタル」は、全席指定4,500円(税込)。フィリアホールチケットセンターの窓口・電話・Webにて予約を受付中だ。みどりアートパークでは、窓口のみチケット販売(予約不可)を実施している。
想像を喚起させる曲目構成も含め、未だ聴いたことのない新たな音世界の姿を見せてくれること間違いなしの「金川真弓 ヴァイオリン・リサイタル」をお見逃しなく。
公演詳細:https://www.philiahall.com/html/series/221016.html
(山本えり)