港の見える丘公園内にある大佛次郎記念館では「大佛次郎×ねこ写真展2023」の開催に向けて猫の写真を募集中。愛蔵品コーナーの最新情報とあわせて、詳しく見ていこう。
「大佛次郎×ねこ写真展2023」作品募集中
大佛次郎記念館では現在、猫をテーマにした写真作品を募集している。
■今年で7年目!猫好きが集まる展示会
7年目を迎える「大佛次郎×ねこ写真展」は、毎年多くの猫好きが来場する展示会。募集した猫の写真をすべて館内に展示するという企画だ。
応募作品は、日常の一コマを切り取った何気ないものや狙いに狙った一枚とさまざまだが、一堂に並ぶとどの写真の猫たちも楽しく生き生きとして見える。これらの作品は、展示会場のほか、ブログやSNSを通じて広く紹介されている。
また、前回から開催している小学生以下を対象とした子ども部門は、子どもならではの視点で撮った力作ぞろいだ。
展示は2023年1月6日(金)~4月16日(日)の期間、大佛次郎記念館1階ロビーにて開催。なお、子ども部門参加者には入館特典として、来館時に受付でノベルティがプレゼントされる。
■応募について
応募できるのはアマチュアのみで、子ども部門は小学生以下の参加に限る。SNSやブログに公開した写真も応募可能だが、合成写真は応募できない。写真規格は、カラープリントもしくはモノクロプリントで、178mm×127mmの2Lサイズであれば縦横は自由となっている。出展料は無料。なお、応募点数は一人3点まで。
応募締め切り日は11月23日(水・祝)必着。原則として、公序良俗に反しない限り、応募作品はすべて展示される。詳細は、公式サイトで確認を。
■人気投票も開催!
同展示会では、今回も、会場投票とWeb(Instagram、Facebook、Twitter)の両方で人気投票を開催。展覧会期終了後、人気投票と審査により、各賞の進呈を予定しているという。子どもから大人までチャレンジできる「大佛次郎×ねこ写真展」に応募してみよう。
「大佛次郎×ねこ写真展2023」詳細:http://osaragi.yafjp.org/info/7145/
愛蔵品コーナーで「明治期横浜の画家・五姓田義松」も
また、同館2階の愛蔵品コーナーでは「大佛次郎が父から受け継いだ一枚の油絵―明治期横浜の画家・五姓田義松」を開催している。
■展示について
大佛次郎は、少年時代、実家の壁に明治期横浜の洋画家・五姓田義松の油絵が飾られていたのを日常の風景として覚えていた。それは大佛の父で、日本郵船に勤めていた野尻政助(まさすけ)が依頼し、義松が描いた『江ノ島』だったという。
展示では、同館が所蔵する油彩画『江ノ島』を中心に据え、義松の父である芳柳、師のワーグマン、画家であった妹の渡辺幽香についても、関連資料や作品パネルを通して紹介している。展示会期は11月20日(日)まで。
■画家への思いを綴ったエッセイがブックレットに
また、大佛は神奈川新聞で15年間、529回にわたって連載した「ちいさい隅」において、1961年3月から4月にかけて、5篇のエッセイで五姓田義松について探索している。
同館は、7月に大佛次郎記念館ブックレット7『尋ねびと―横浜の画家 五姓田義松をめぐって』500円(税込)を新たに刊行。大佛が画家に寄せた思いを感じられる「尋ねびと」「残照」「老女像」「ヨコハマ画談」「油絵興行」の5篇が収録されている。大佛次郎の綴った言葉を、展示とあわせて楽しんでみては。
愛蔵品コーナー詳細:http://osaragi.yafjp.org/info/6438/
大佛次郎にちなんださまざまなイベントを開催している同館に、足を運んでみては。
■大佛次郎記念館
休館日:月曜日(祝休日の場合翌日)
開館時間:1〜3月10:00~17:00(最終入館16:30)/4月10:00~17:30(最終入館17:00)
観覧料:高校生以上200円/中学生以下無料/横浜市在住の65歳以上100円
※毎月23日「市民の読書の日」と、第2・第4土曜日は高校生無料
※障がい者手帳を持っている人と付き添い1名は無料
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