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空き店舗をリノベーション!市内外の人が自由に活用できる文化拠点「みる」がオープン

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日本各地で地域の文化芸術事業を実践する「野ノ編集室」は、静岡県菊川市駅南商店街の空き店舗を地域住民とともにリノベーションし、市内外の人が自由に活用できる文化拠点「みる」を8月26日(金)にオープンした。

市内外の人が自由に活用できる


「みる」は、利用者が勉強や読書に使用できるほか、イベントやワークショップを実施する際に貸切利用ができる。

軒先ではテイクアウトカフェ「喫茶みる」の営業を行い、街の賑わい創出に寄与している。

​地域背景



静岡市と浜松市のほぼ中間に位置し、東京と名古屋両方へ2時間以内にアクセスできる菊川市は、特産の深蒸し茶のほかにもメロンやイチゴ、キャベツなど農業全般が盛んな地域。また、外国人住民の全体に占める割合が静岡県で最も高く、NPO登録率も県内有数となっており、多様なバックグラウンドを持つ人が暮らしているのも特徴だ。

一方で産業面では、緑茶の全国的な消費減少からの深蒸し茶の売上・生産減退に直面している。また、多くの地方自治体同様に空き店舗や空き家の増加、それによる地域コミュニティの衰退も課題となっている。

「みる」のコンセプト


「みる」を開設することで、菊川市が抱える地域課題にアプローチし、外国人住民も含めた地域コミュニティの再興と、菊川茶のリブランディング×テストマーケティングを実践するという。

外国人学校と協力した課外授業や多文化交流企画、高大学生によるまちづくり活動のサポート、地域NPOと連携したプログラムなども行う場となるそうだ。


また、「喫茶みる」では、菊川市で生産加工された菊川茶や農産物を活用したドリンクが提供され、地域事業者と協力したオリジナル菓子や軽食も開発・販売。

「みる」の運営は、「野ノ編集室」スタッフや菊川市在住の社会人、大学生がチームを組成して取り組む。


拠点整備には菊川市内の複数事業者及び高大学生有志が参加し、壁の塗装や喫茶用屋台、小上がりスペースの制作をDIYで手がけた。机やディスプレイ什器の一部は、市内で長年続いた商店から譲り受けるなど、地域の歴史を活かした場づくりが意識されている。

「みる」の前には駅へ向かう遊歩道が整備されており、地域住民が主催する朝市などのイベントが開催される際には、「みる」と連携したイベントを実施予定だ。

「みんなでつくる駅前リビング」を目指す「みる」を利用してみては。

■ブンカ拠点みる
住所:静岡県菊川市堀之内1432 1階東
9月の営業:17日(土)、18日(日)、19日(月)、30日(金)各日11:00~19:00
※不定期営業のため、最新情報は問い合わせを
公式Instagram:https://www.instagram.com/miru_kikugawa/

(角谷良平)

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