商店街の活性化と地域住民への情報発信を行う東京都大田区の「大森放送局」は、アキナイをきっかけに地域の世代を超えた交流・会話を生み出し商店街を活性化させることを目的に、子どもたちが商店街から集めたスイーツを販売する「大森山王マルシェ~スイーツビッグフォレスト~」を10月2日(日)に開催する。
開催経緯・課題
これまで進んできた核家族化にさらに追い打ちをかけたコロナ禍により、商店街では、時代と共に人との関わりも変化し、店も利用客も一人が多くなってきた。
現在は無人販売機なども街中では盛んで、コロナ禍によりさらに加速していくモノだけのやり取りで「本当に良いのだろうか、商売があるからこその関係づくりはできないものか」といった声が、商店街関係者の中から出ている一方で、目の前の自分の店舗を回すことで一杯になっているのが現状だという。
開催内容・目的
「大森山王マルシェ~スイーツビッグフォレスト~」は、商店街にあるスイーツを集めて、地域の子ども達が「子ども店員」として商売を通して、世の中の仕組みを体験できるイベントだ。
金銭のやり取りだけでなく、声を掛け合ったり、気にし合ったり、何かがあれば助け合ったり、商売を超えた交流の火を灯すことを目的に、アキナイの裏側にある人と人の関わりを今の時代にあわせて提案できないかと「大森放送局」が考え、同プログラムが作られた。
「大森放送局」は、同イベントを通じ、子ども達に、まち、商店街という場所を通じて、多くの人と出会うことで世界と可能性を広げてほしい。店のことを知り、その地域に興味を持ち、まちの景色を変わった視点で見てほしい。そして何より、おママごとではなく、リアルな商品、金銭、利用客を通じて商売する(=アキナイ)楽しさを体験してほしい。そして世代を超えた交流のきっかけになってほしいと考えている。
イベント詳細
「大森山王マルシェ~スイーツビッグフォレスト~」では、当日、参加者が販売員としてスイーツの販売を行う。
同イベントでは、実際の金銭や商品のやりとり、声掛け含めたユーザーの見送りまで、すべての販売の流れが体験できる。最後に給料として、スイーツビッグフォレストで使えるチケットがもらえる。
同イベントの参加費は無料だが、「子ども店員」の参加人数は12名で予約制。希望者は「大森放送局」の公式Instagramにメッセージを送ろう。参加店舗は、和菓子の「金海堂」・カフェの「Slow Season」・八百屋の「かどや」だ。
「大森放送局」とは
「大森放送局」とは、大森柳本通り商店街が新しく立ち上げたチーム。同商店街の情報を超えて、大森に住んでいる、関わっている人たちに向けて、大森の商店などの大森が楽しくなるような情報を発信中だ。かつて、馬込文士村が、大森放送局と言われていたところに由来しているという。
核家族化やコロナ禍により、“おひとり様”利用や個人による店舗運営が増加している今だからこそ、「大森山王マルシェ~スイーツビッグフォレスト~」に参加して、人との触れ合いを楽しんでみては。
■大森山王マルシェ~スイーツビッグフォレスト~
開催日時:10月2日(日)13:00~17:30
開催場所:アキナイ山王亭
大森放送局:https://www.instagram.com/omori_broadcast/
(角谷良平)