神戸老舗のチョコレートメーカー「マキィズ」は、同社が手がけるブランド「神戸ショコラ」のチョコレート自動販売機展開を企画し、販売を開始した。
高級チョコレートを気軽に
「神戸ショコラ」は、“ひと手間加えた本当においしいチョコレートを気軽に購入してほしい”という思いから、2018年に誕生。
「神戸割れチョコミックスR」1000円は、マキィズの厳選したダーク・ミルク・ホワイト・ワッフル・アーモンドの5種類がセットになったお徳用。
新商品の「神戸ダブルカカオ」1000円は、2種類の厳選したカカオニブ(焙煎カカオニブ・ローカカオニブ)をそれぞれに合った2種類のチョコレートに練り込んだ自信作。ローカカオニブとは、焙煎せずに天日干ししたカカオのことで、苦みが少なくフルーティーな香りが特徴だ。
きっかけは購入者の声から
「神戸ショコラ」では、高級チョコレートでありながら満足できるお得な量を入れて販売しているが、スーパーやコンビニでは味では評価してもらえても価格帯で採用されず、販路で悩んでいた。そんなとき、コロナ禍で高級餃子や高級シュウマイなどの無人の自動販売機が増えるなか、チョコレートの自動販売機は街中にないということに気づいたという。
同社のチョコレートは、スーパーやコンビニではほぼ販売しておらず、百貨店催事や空港内売店、サービスエリアでの販売が中心。「チョコレート自動販売機展開」を企画するきっかけになったのは、百貨店催事やサービスエリアで食べたら美味しくて、また直ぐに食べたくなったという人からの「このチョコレートはどこで購入できるの?」という声だったそう。
そこで、自ら売り場を増やせばと考え、人件費や固定費がかからない自動販売機展開にたどり着いた。非接触で気軽に購入できるお徳な高級チョコレート自販機を世の中に広め、マキィズの美味しいチョコレートをもっと食べてほしいとの思いが込められている。
夏場の温度管理問題も解決
チョコレートが好きな人は季節問わず食べるものだが、チョコレートは融点が低いため、温度管理面から販売を取りやめるところが少なからずあった。チョコレートの適温は20~23℃と言われている。自販機は温度管理ができるため、チョコレートの販売には大変適していた。自販機は、温度管理という悩みを解消してくれるだけではなく、夏の売上を底上げしてくれるチョコレート業界の救世主になるかもしれないと期待しているという。
「神戸ショコラ」の自販機は、8月中旬から「グランド六甲店東出入口」と「JR高槻駅前」に、9月中旬から「西宮名塩サービスエリア上り線」に設置されている。
今後の展望
また、マキィズがバレンタイン商品としてのみ取り扱っている知育チョコレート「ジュラシックショコラ」ブランドでは、今後、恐竜の需要が一番ある夏に自販機を企画し、全国の恐竜博物館などを中心に展開も検討しているというので、お楽しみに。
マキィズECサイト:https://www.maquis.co.jp/
(山本えり)