日本サウナ・スパ協会は、2023年春より、新たな認定資格「ウィスキング for ビギナーズ」を設ける。

「ウィスキング」

日本サウナ・スパ協会は「ウィスキング」について、「施術者により、サウナ室でウィスクなどの植物や天然由来の力・モノだけを使用し、心身をととのえること」とまとめている。

白樺などの若枝を束ねたヴィヒタ(フィンランド語)＝ウィスク(英語)で、カラダを叩く入浴法が日本では「ウィスキング」と呼ばれつつあるが、エストニア、ラトビア、リトアニアのバルト三国の入浴法では、さらにスクラブを使ったり、ハーブティーの効果効能を取り入れたり、植物の力をあますことなく活かしている。

同協会では、この「バルト式ウィスキング」を中心に、世界中の植物入浴文化を取り入れながら、日本独自のウィスキングを作り上げることを目指している。

「ウィスキング for ビギナーズ」

新設される「ウィスキング for ビギナーズ」は、サウナ・ファンや温浴施設の従業員らに、「ウィスキング」の基本的な知識を身につけてもらうことを目的としている。

タナカカツキ氏・著の公式テキスト『はじめてのウィスキング』1,650円(税込)で学習し、web上で受験する形式が予定されている。座学や会場での試験もないため、自分のペースで学習し、好きな時間に受験できる。

受験料は、3,700円(税込)。出題は、25問。申し込み方法は、同協会の特設サイトで告知され、特設サイトに出題例が掲載される。また、合格者にはディプロマなどを進呈予定だという。

「ビギナーズ」の上位資格も実施準備中

また、同協会は、「ビギナーズ」の上位資格で、施術者育成を目的とした認定資格「ウィスキング for プロフェッショナルズ」も実施準備中だ。

公式テキストでの学習や、ワークショップなどを経て、筆記・実技試験が予定されている。

「ウィスキング for プロフェッショナルズ」公式テキストは、エバ・コロソヴァ氏・著『ラトビア国家資格者が教える ウィスキングの基礎と実践』1,980円(税込)。

本場・ラトビアでは、ウィスキングの施術者は国家資格であり、著者のエバ・コロソヴァ氏はその有資格者。公式テキストでは、口伝が基本の施術ができるだけ平易な言葉でまとめられており、世界的に見ても珍しい、日本で唯一の「ウィスキング」の専門書となっている。

施術を受けられる施設も増え、注目を集める「ウィスキング」の認定資格を、この機会にチェックしてみて。

日本サウナ・スパ協会：https://www.sauna.or.jp/
特設サイト：https://www.sauna.or.jp/whisking/

(江崎貴子)