京都の祇園で薬草酒バー「喫酒幾星(きつしゅいくせい)」を営むオーナー兼バーテンダーの織田浩彰氏は、この度、国内初のノンアルコールスピリッツ専門蒸溜所、およびノンアルコール&カクテルバー「幾星 京都蒸溜室 IXEY Non-Alcoholic Spirits Kyoto Distillery & Salon」をオープンした。
バー文化の一端を引き継ぐ薬草酒バー
「喫酒幾星」の店名は“爾来茲幾星霜”に由来する。過ぎ去った年月に万感の思いを馳せ、変わらないために変わらなくてはいけない、そんなバー文化の一端を引き継ぐ想いで、約9年前にオープン。日本では流通しにくい外来ハーブを、京都・大文字山裏の私設薬草園で栽培し、研鑽を重ね、ハーブ系カクテルなどを提供してきた。
ここだけのスペシャリティと上質な体験
この度オープンの「幾星 京都蒸溜室 IXEY Non-Alcoholic Spirits Kyoto Distillery & Salon」は京都発のイノベーションを起こす拠点となることを目指して開発されつつある、京都市五条「菊浜エリア」に位置し、築約140年の京町家を改装。歴史を感じながらも非日常の空間で、カクテルブックには掲載されないここだけのスペシャリティと上質な体験を提供する。
広がるノンアルコールカクテルの可能性
新型コロナ感染拡大による、まん延防止措置などで営業が制限される中、ノンアルコールスピリッツを提供したところ「アルコールを飲んでいるのと変わらない高揚感を楽しめた」と、想像以上に反響を得たため、アルコールを含まずともアルコールを飲んでいるような楽しさを味わうことができると織田氏は確信を得た。さらに、これまでに手掛けてきたカクテルのプロデュースからも、ノンアルコールスピリッツがサスティナブルな役割を担う、品質上の特性にも可能性を感じている。
ノンアルコール&カクテルバーが誕生
これらの経験からノンアルコールスピリッツ蒸溜所を立ち上げる想いを強くし、世界の人々が訪れる京都で、国内初のノンアルコールスピリッツ専門蒸溜所をオープン。
また、植物の香りを溶かし込んだ「飲む香水」をコンセプトに、幾星 京都蒸溜室オリジナルノンアルコールスピリッツ「miatina(ミアチナ、ボトル1本・500ml)」を近日中に発売を予定している。
ランチやティータイムにも利用可能
同店はお酒を飲む人も飲まない人も、バーに行きたい人が楽しめる場所を提供。夜間以外にも、14:00開店であるため、ランチ後のティータイムとして、あるいは観光スポットとしても利用することができる。
京町家内の蒸溜所併設のノンアルコール&カクテルバーで、非日常の一時を楽しんでみては。
■幾星 京都蒸溜室 IXEY Non-Alcoholic Spirits Kyoto Distillery & Salon
住所:京都府京都市下京区六軒通高瀬川筋東入早尾町164番地2 1F
営業時間:14:00~22:00(水曜休)
URL:https://ixey.jp
Instagram:https://www.instagram.com/ixey_distillery/
(丸本チャ子)