市場の分析データに基づいた、質の高い1億6400万点以上のコンテンツを提供する世界最大級のストックフォトサイト「iStock」は、2月14日(火)の「バレンタインデー」に合わせ、ビジュアル表現を公表した。
「iStock」は、VisualGPSに裏付けられた市場のニーズやトレンドをもとに、世界中の36万9千人以上のコントリビューターと呼ばれる契約クリエーターに対して撮影指導を行うことで、時代に合わせたコンテンツを提案している。
「iStock」を運営するゲッティイメージズは、2020年2月より、世界的な市場調査会社であるMarketCast社と提携し、26カ国13言語で1万人以上の消費者と専門家を対象に調査を行い、「今、求められているビジュアルコンテンツ」を具体的な数字とともに明らかにしたVisualGPSと呼ばれるガイドラインを作成している。
バレンタインデーの人気ビジュアルは「ハートマーク」
2020年から2021年にかけて、日本の顧客がゲッティイメージズや「iStock」で“バレンタインデー”と検索し、ダウンロードした人気のビジュアルのうち、人物を含むビジュアルはわずか30%で、60%以上がいわゆるシンボルとしての「ハートマーク」をモチーフにしたビジュアルだった。また、イラストが最も好まれ、動画は使われていなかった。
人物を含むビジュアルを見ると、アジア系、LGBTQ+、障害者、60歳以上の人は含まれず、「ペット」の次に、ロマンチックな20~29歳の白人の若年層のビジュアルが多く見られた。
一方で“愛”と検索し、ダウンロードされた人気のビジュアルのうち、75%のビジュアルに人物が含まれていたものの、静止画が最も好まれ動画は使用されていなかった。人物を含むビジュアルでは、約50%が家族を表現したもので、40%がアジア系、20%が白人だった。
いま、消費者が企業に求めることを明確にしながら、バレンタインデーを表現する新たなビジュアルについて考える。
いま、消費者が企業に求めること
VisualGPSの調査によると、日本の消費者にとって人生での重要事項のトップ1は「身体の健康改善」で、2位「家族や友人との時間」、3位「ワークライフバランス」と続く。また日本の消費者の74%が以前に増して「ユーモアのある笑い」を求めているほか、70%の人々が企業に対して顧客への「共感」や「多様性の尊重」を重要視すべきであるとしている。世界の消費者と同様、日本の人々も企業やブランドに対して、ユーモア、共感、ケア、サポートといった要素や役割を期待していることがわかった。
そのほか、昨年にも増して、セルフケアやウェルネスも重要視されている。「誠実さ」「公平さ」「安全」「保護」といったことも、すべての企業が提供しなければならない普遍的で基本的な原則だ。
さらに企業に対して、インクルージョン、多様性、持続可能性、その他の問題など、まだ脆弱な環境の中で意味のある進歩を遂げるために、真の行動を起こすことが求められている。
テクノロジーから離れた場を求める消費者も
また、テクノロジーから離れた場を求める消費者も。人々は、現実の生活から逃避し、リラックスし、ちょっとだけ笑ったり、微笑んだりできる安全な場所を求めている。
進化する「愛のカタチ」を表現したビジュアルとは
日本の企業やブランドに人気のあるビジュアルは、主に異性間の恋愛関係に関連するお決まりのロマンチックなシナリオやハートマークだ。
愛に関する認識が変化するにつれ、「愛のカタチ」も多様で感動的なものに変化している。
これから先、「共感」「人間的なつながり」「理解」といった人々に寄り添ったビジュアルを検討することがますます重要になってくると言える。
VisualGPSの調査を参考に、「iStock」でニーズに応えるビジュアル表現を探してみては。
iStock by Getty Images 日本語公式サイト:https://www.istockphoto.com/jp
VisualGPSの詳細情報:https://creativeinsights.gettyimages.com/ja/visual-gps
(佐藤 ひより)