エアデジタルは、体験型デジタルシミュレーション野球システム「レジェンドベースボール」を、埼玉県久喜市アリオ鷲宮内デジタルスポーツフィールド「スポーツ60&スマート」に導入。
2月12日(日)から、テスト稼働を開始した。
センサーやAIを使った本格デジタル&リアル野球
「レジェンドベースボール」は、全長14m×高さ3.2m×幅5.4mと国内最大サイズを誇るリアル野球盤。バッティングセンターのレーンをそのまま切り出した“箱型の空間”に、最先端のビジョンセンサーやAIをつなぎ合わせている。
指定投球数でのバッティングができる「練習モード」とイニング制での対戦が可能な「試合モード」を搭載。リアルスポーツとしてのバッティング要素やオンライン対戦ゲーム要素を融合した、本格デジタル&リアル野球空間だ。
難易度設定やランキング表示など
大きな特徴は、子どもから高齢者までのプレイをサポートする難易度設定。「ルーキー」「アマ」「プロ」「メジャー」の4モードの中から、体感球速約60km/h~約140km/hを調節できる。
また、導入店舗の規模によって「速いストレート」「ストレート」「カーブ」「チェンジアップ」の球種を調整可能だ。
「試合モード」では、最大9人対9人までの野球試合が可能。1球ごとの配球操作、守備設定、AI対戦もできる。名前を登録すると自分の打席時に音声アナウンスがあったり、プレイ後の勝率・打率・安打数をはじめ各種ランキング表示があったりするのもポイントだろう。
このほか、打球の飛距離をデータ化して正確にスクリーンに再現するなどの機能もある。
「スポーツ60&スマート」リニューアルオープン
エアデジタルは、2022年4月に「スポーツ60&スマート」をオープン。今年3月には、非デジタルフィットネスマシンとデジタルスポーツ空間を融合する業態「デジタル活用の運動習慣化施設」としてリニューアルオープンする予定だ。
現在は90分の時間制の有料サービスで、デジタルスポーツマシンを使ったリアルなスポーツ体験を提供中。そのデジタルスポーツ製品の一つとして、「レジェンドベースボール」が導入された。
フレイル予防を視野に入れたシステムの開発
同社は、オンラインとオフラインを融合させた運動機会づくりを視野に、パートナー社とAI基盤のシミュレーションスポーツ競技ソフトを開発中。また、操作パネルやセンサーカメラなどの各種ハードウェアを集め、「体験<対戦」形式でリアルに運動可能な空間としてカルチャライズ設計、設置場所の環境に合わせて大型の体験型スポーツ空間開発に取り組んでいる。
同社が取り扱うデジタルスポーツ空間の一番の特徴は、脳神経の活性化、すなわちデュアルタスクコンテンツ(デジタルスポーツ対戦で脳を動かしながら、リアルなスペースで体も動かす)による運動神経の活性化。さらに言えば、フレイル予防を視野に入れた「楽しめる運動ツール」ということだ。
しかし、同社のデジタルスポーマシンだけで、筋力向上や関節可動域拡張には不十分な点もあるとか。そのため、久喜市や安藤・間とともに三者で、トレーナーによるエクササイズやウォーミングアップなども活用した、運動習慣化サービス・フレイル予防サービスを開発していくという。
年齢やスキルに関係なく、本格的な野球の練習・試合を楽しみたい人は足を運んでみて。
■アリオ鷲宮
住所:埼玉県久喜市久本寺谷田7-1
エアデジタル:https://www.heroes-park.com/
(Higuchi)