毎年フランスで開催されている日本茶コンテスト「Japanese Tea Selection Paris 2022」において、鹿児島県志布志市の鹿児島堀口製茶/和香園が製造する「カクホリ 紅茶べにふうき」がフリー部門で金賞、「カクホリ 烏龍茶べにふうき」が同じくフリー部門で銀賞を受賞した。また、「カクホリ 紅茶べにふうき」は、フリー部門出品茶の中から一品のみ選ばれる最高賞「グランプリ」も受賞した。

フランス料理界トップシェフなどが審査

「Japanese Tea Selection Paris」は、世界トップレベルの食が集結するパリで、フランス料理界トップシェフ、フランス茶業界バイヤー等による厳正な審査により行われる国際日本茶コンテスト。フランス人プロフェッショナルや一般消費者に日本茶の魅力を発信し、認知度を高めて、日本茶市場の拡大を目指すことを目的としている。

2022年度の授賞式は、1月16日(月)にパリ在仏日本大使公邸にて開催された。

二番茶を原料とした本格和紅茶

「カクホリ 紅茶べにふうき」は、紅茶用語で“セカンドフラッシュ”と呼ばれる二番茶を原料とした本格和紅茶。独自の低温萎凋製法により品種「べにふうき」の柔らかな渋みを引き出しつつ、芳醇かつフラワリーな香りを表現することに成功した。セカンドフラッシュの特徴である琥珀色の水色、ウンカの影響で引き出された独特なマスカテルフレーバーを味わえる。

同商品は、「日本茶AWARD2022」紅茶部門プラチナ賞(部門別最高賞)/日本茶輸出協会理事長賞、「プレミアムティコンテスト2022」(日本)和紅茶部門三ツ星賞、「THE LEAFIES 2022」(イギリス)紅茶無着香部門(中国・台湾・ベトナム・日本)優秀賞も受賞している。

単一品種、単一圃場の原料を主軸とした新ブランド

鹿児島堀口製茶70年の集大成ブランド「カクホリ」は、単一品種、単一圃場の原料(シングルオリジン)を主軸とした新ブランド。品種と製法の組み合わせにより、煎茶、釜炒り茶、烏龍茶、そして紅茶に至るまで“お茶のすそ野は広く、やわらかく”をコンセプトに現在8種がラインナップを揃えている。

日本茶の魅力を広める様々な取り組み

また同社では、労力軽減や自然のままのお茶づくりを目的とする茶園管理機械の茶畑戦隊「茶レンジャー」を開発し、化学農薬だけに頼らない人と環境に優しい持続可能な農法「IPM」とAIなどを活用した先進的な「スマート農業」を推進。このほか、お茶料理レストラン「茶音の蔵」や新店舗「大隅茶全」の経営など、日本茶の魅力を広めるべくさまざまな取り組みを行っている。

今後も日本が世界の紅茶3大産地「ダージリン」「ウバ」「キーモン」に並ぶ地位を確立できるよう、これらの取り組みや高品質な茶の提供を通じ、その一角を担っていくという。

パリの国際日本茶コンテストでグランプリを受賞した「カクホリ 紅茶べにふうき」を味わってみては。

鹿児島堀口製茶 HP：https://www.horiguchiseicha.com/
和香園オンラインショップ：https://shop.wakohen.co.jp/
Japanese Tea Selection Paris HP：https://japaneseteaselection-paris.com/

(山本えり)