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【兵庫県尼崎市】多胎児の親同士が交流し、相談し合える施設「ふたごハウス」がオープン

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ハイリスクで配慮の必要な多胎家庭の支援を行う、つなげるは、育児の負担が大きいとされる双子や3つ子など「多胎児」の親同士が交流して、子育ての悩みなどを相談し合える施設「ふたごハウス」を兵庫県尼崎市に2月25日(土)オープンした。

また、施設利用にあたっては、つなげるの公式LINEより訪問予約を受け付けている。

ハイリスクで配慮の必要な多胎家庭

毎年、約1~2%の妊婦が双子や三つ子など多胎児を出産する。ハイリスクで配慮が必要な多胎育児家庭は、身体的・精神的・経済的負担が大きく、(ひとりの子どもを育てる)単胎育児と比べて、虐待死リスクが2.5~4倍という調査結果もある。

つなげるが2021年に実施したWEBアンケートによると、同じ年齢の子どもを2人以上同時に育てることで、授乳・おむつ替え・寝かしつけなどに要する時間が2倍以上にもなり、多胎児を育てるママの睡眠時間は約70%が3時間未満という実態も見えてきた。

これまでから、必要な多胎育児支援に関しては様々な調査などが行われており、妊娠期から育児期まで時期別の困難と必要な支援の内容は明らかになっている。(※)

本当に望まれる形で実施されていない実情

必要な支援の中には、多胎ママ同士の仲間作りや気持ちの寄り添い・喜びの共有といった精神的なサポート、沐浴や離乳食時の介助、睡眠不足の解消、外出支援など、育児ヘルパーや多胎ピアサポーターが提供する日常生活での身近な支援も多い。

こうした支援に対する公的支援も整えられてきてはいるが、支援のいくつかは多胎家庭の実際の生活状況や多胎家庭の心身の状態が踏まえられておらず、本当に望まれる形で実施されていないのが実情だそう。

つなげるは、育児の様々なシーンごとに求められる支援を実際に試行し、検証を繰り返す中でこそ「本当に必要な支援」を明らかになると考えている。

本当に必要な支援を


オープン当日の様子

多胎家庭の居場所となる拠点を設け、生活の場で実際の支援を試行錯誤する中で、意味のある支援の形、利用が難しい制度の実態、潜在的なニーズなどを拾い上げ、現行制度からこぼれ落ちた多胎家庭にとって望ましい「本当に必要な支援」を明らかにしていくことを「ふたごハウス」は行っていく。

「ふたごハウス」は、尼崎市在住でなくとも訪問可能な多胎家庭は誰でも利用可能だ。気になる人はチェックしてみては。

■ふたごハウス
場所:兵庫県尼崎市 ※詳細住所は訪問予約した際に伝えられる
開放日:不定期(当面は、毎月4回程度)
開放時間:10~19時を目安に開放
つなげる公式サイト:https://tsunagerunpo.com/
つなげるの公式LINE:https://page.line.me/159etpmu

アンケート結果はこちらから:https://tsunagerunpo.com/wp-content/uploads/2021/03/%E5%A4%9A%E8%83%8E%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%82%B1%E3%83%BC%E3%83%882021.pdf

※例:日本多胎支援協会「多胎育児家庭の虐待リスクと家庭訪問型支援の効果等に関する調査研究報告」(2017)

(角谷良平)

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