夢二郷土美術館本館は、3月7日(火)より、「夢二と舞台芸術」と題した企画展を開催中だ。
本館企画展「夢二と舞台芸術」
明治時代以降、文明開化により取り入れられた文化の中には、シェイクスピアら外国の作家が手がけた戯曲やオペラ、バレエなどの舞台芸術があった。それらは、歌舞伎や人形浄瑠璃をはじめとした日本古来の芸能と同様、時代に合わせて変容しながら大衆に愛されるようになる。
大正時代を代表するマルチアーティストの竹久夢二氏(1884-1934)は、舞台芸術を愛し、江戸情趣あふれる日本の伝統芸能や異国発祥の舞台が持つ魅力を作品の中で表現。舞台背景を手がけたこともある。
同氏はまた、華やかな舞台上だけでなく、楽屋での様子や練習風景、観客たちの姿もとらえて画題とした。同展では、そんな同氏の大正浪漫の気風漂う舞台芸術の世界を堪能できる。
あわせて、テレビ時代劇や映画の監督として活躍した牧口雄二氏(1936-2021)が愛蔵し、同館に寄贈された竹久夢二氏のコレクションを初公開し、今につながる同氏の影響を紹介する。作品点数は100点以上。会期は3月7日(火)~6月4日(日)だ。また、同展に関連したさまざまなイベントも開催される。
特別企画:ドレスコード「赤」
会期中、「赤」を身に着けて来館した人には、オリジナル夢二絵はがきをプレゼント。また、記念写真が撮れるフォトスポットも登場する。
学芸員によるギャラリートーク
3月12日(日)14:00~14:20には、企画展担当学芸員による作品解説が行われる。申込みは不要、参加費は無料だが、入館料は必要。ただし、ゆめびぃ会員は入館料無料となる。
「春を彩るテーブルコーディネート」講座
4月1日(土)10:00~11:30には、夢二郷土美術館 本館 art café 夢二にて「春を彩るテーブルコーディネート」講座が開催される。
講師はテーブルコーディネーターの原のり子氏。要予約・先着順で定員は25名で、参加費は一般が税込1000円(別途要入館料)。受講希望者は、同館本館までTELまたはE-mailで申込もう。
このほかにも、4月9日(日)11:00~11:20には『「夢二アンバサダー」とめぐるワクワク★夢二郷土美術館』が申込み不要で開催される。
なお、中学生以下入館無料、高校生以上は要入館料、ゆめびぃ会員は無料だ。
また、4月29日(土)17:00~18:00には、貸切特別鑑賞会「宵の夢二 解説つきプレミアムツアー」が要予約で参加費は一般が税込1,300円、中高大学生が税込み900円、小学生が税込み800円で開催される。なお、最少催行人数5名で、参加希望者は同館本館までTELまたはE-mailで申込もう。
いずれのイベントも、詳細はHPで確認を。同館で竹久夢二氏の世界にひたってみては。
■夢二郷土美術館本館
住所:岡山県岡山市中区浜2-1-32
開館時間:9:00~17:00 ※入館は16:30まで
休館日:月曜日(祝日・振替休日の場合は翌日)、ゴールデンウィーク中の4月25日(火)~5月7日(日)は休まず開館
入館料(税込):大人800円、中高大学生400円、小学生300円
HP:https://yumeji-art-museum.com/
(オガワユウコ)