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【茨城県】芳醇な甘みとフルーティーな味わい。食用米ミルキークイーンで造った日本酒「桜翔」

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茨城県つくば市の浦里酒造店は、東京農業大学・茨城県阿見町とともに、純米大吟醸「桜翔(おうしょう)」を開発。3月21日(火)より販売を開始した。

芳醇な甘みとフルーティーな味わい


「桜翔」は、阿見町産の食用米ミルキークイーンを、同大学がバラから分離した酵母を使用し、同酒造店が醸し上げた日本酒。ミルキークイーンならではの芳醇な甘みと、バラを想わせる華やかでフルーティーな味わいが特徴だ。

洋食や中華料理、エスニック料理などの味わいがしっかりとした料理との相性が良く、ワイングラスで飲むと華やかでフルーティーな香りをより一層楽しめるという。

同商品の小売価格は1,980円(税込)。カスミ阿見店・カスミ荒川本郷店・イオン土浦店・イオンつくば店・浦里酒造店・菊水酒店などで主に販売される。

ミルキークイーンで醸す、全国唯一の純米大吟醸

阿見町は茨城県南部に位置し、農業地域として長い歴史を持ち、昔ながらの田園風景や豊かな自然が広がる町だ。


同町の特産品のひとつミルキークイーンは、コシヒカリを基に育種された低アミロース米。モチモチした粘りが特徴で、冷めても硬くならず、強い甘みが口いっぱいに広がる。

ミルキークイーンのモチモチ感は食べる際の美味しさに繋がるが、酒造りにおいては“操作性の悪さ”に繋がるため酒造適正が低く、酒造りに用いている蔵は全国でもほとんどない。

しかし、ミルキークイーンの芳醇な甘みは非常に魅力的で、操作性の悪ささえ改善できれば、芳醇な甘みを活かした特徴的な日本酒を造れる。このたび登場した「桜翔」は、ミルキークイーンで醸す、全国唯一の純米大吟醸だ。

バラ由来の「PM1酵母」を使用

東京農業大学には、全国で唯一“醸造”の名を冠する学科「醸造化学科」がある。醸造の伝統技術を最先端の技術で科学する醸造学は、人々に豊かで安全な生活を提供してきたクリエイティブな学問だ。


今回は、同大学が、バラの品種「プリンセス・ミチコ」から独自に分離したバラ酵母「PM1酵母」を使用。この酵母で醸す日本酒は、リンゴやパイナップルを想わせるフレッシュでフルーティーな味わいに仕上がる。

お姫様を連想させるような1本


浦里酒造店は、日本酒「霧筑波」などを醸す、1877年創業の老舗酒造。杜氏を務める浦里知可良氏は、南部杜氏自醸清酒鑑評会において、29歳で史上最年少となる首席を獲得するなど、各種鑑評会で評価を得ている。

今回は、「PM1酵母」を使いこなし、醸し上げた。同氏は、「ミルキークイーンやプリンセス・ミチコの名前の通り、お姫様を連想させるような華やかでフルーティーな純米大吟醸が醸せました」と語っている。

同商品は、コロナ禍で疲弊する阿見町の飲食店への支援事業として造られ、同町内の飲食店で振舞われた。実施したアンケートでは評価が非常に高く、販売してほしいとの声が多数を占めたため、一般販売に至ったとのことだ。

国内で唯一、ミルキークイーンで醸した「桜翔」を味わってみては。

■「桜翔」
アルコール度数:15%
内容量:720ml
小売価格:1,980円(税込)

浦里酒造店 URL:https://www.kiritsukuba.co.jp/

(Higuchi)

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