セゾン現代美術館は4月22日(土)～10月9日(月・祝)の会期中、荒川修作氏とマドリン・ギンズ氏による『意味のメカニズム』全作品127点を一挙公開する。
『意味のメカニズム』について
1936年名古屋に生まれた荒川修作氏は、東京での作家活動を捨て、「もう少し遠くへ」と1961年ニューヨークに渡る。オノ・ヨーコ氏のアトリエを制作拠点として、マルセル・デュシャン氏をはじめとする多くのアーティストと交流する中、パートナーとなる詩人マドリン・ギンズ氏(1941‐2014)と出会う。
「意味とは何か？」という問題に取り組んだ2人。私たちはいつも何かを「感じ／考え」ているが、その多くは「言葉」を通した「意味」についてのもの。2人はその「意味」の徹底的な追究に取り組んだ。それから25年を経て、継続中のプロジェクトとして完成したのが『意味のメカニズム』だ。
作品紹介
『意味のメカニズム』の作品の一部を、紹介しよう。
《意味のメカニズム》「主観性の中性化」（1963年頃−1988年）
油彩他、画布 244×173cm
The Mechanism of Meaning (2nd Edition)©︎2016 Estate of Madeline Gins. Reproduced with permission of the Estate of Madeline Gins.
《意味のメカニズム》「あいまいな地帯の提示」（1963年頃−1988年）
油彩他、画布 244×173cm
The Mechanism of Meaning (2nd Edition)© 2016 Estate of Madeline Gins. Reproduced with permission of the Estate of Madeline Gins.
作品は81点の大型平面と44点のドローイング、さらに写真と模型を加えた総数127点におよぶ。
《意味のメカニズム》「意味の分裂」（1963年頃−1988年）
油彩他、画布 244×173cm
The Mechanism of Meaning (2nd Edition)© 2016 Estate of Madeline Gins. Reproduced with permission of the Estate of Madeline Gins.
《意味のメカニズム》「組み立て直し」（1963年頃−1988年）
油彩他、画布 244×173cm
The Mechanism of Meaning (2nd Edition)© 2016 Estate of Madeline Gins. Reproduced with permission of the Estate of Madeline Gins.
《意味のメカニズム》「知性の意味」（1963年頃−1988年）
油彩他、画布 244×173cm
The Mechanism of Meaning (2nd Edition)© 2016 Estate of Madeline Gins. Reproduced with permission of the Estate of Madeline Gins.
展覧会概要
セゾン現代美術館の開館時間は、10:00～18:00(入館は開館の30分前まで)。休館日は木曜日(5月4日開館、8月無休)。入館料は一般1500円(1400円)、大高生1000円(900円)、中小生500円(400円)。なお、()は団体20名以上の料金。
関連企画として、独立研究者である森田真生氏による講演会を開催予定。詳細は、同美術館webサイトで確認を。
両氏のライフワークと呼べる大シリーズ作品を一挙公開するこの機会に、見ることの意味を超えて、もう少し遠くへ行ってみては。
■セゾン現代美術館
住所：長野県北佐久郡軽井沢町長倉芹ヶ沢2140
URL：https://smma.or.jp/exhibition/shusakuarakawamadelinegins
(さえきそうすけ)
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