奈良県奈良市の取り組みを紹介。ドローンを活用した消防団情報収集部隊が創設された話題と、ハイウェイ灯(道路照明)1,791灯のLED化が完了したニュースを紹介しよう。
ドローンを活用した「奈良市消防団情報収集部隊」
奈良県奈良市は、ドローンを活用した「奈良市消防団情報収集部隊」を2月15日(水)に創設(屋外訓練飛行等を開始した日)。4月1日(土)に運用を開始した。
消防団員数は年々減少傾向にある一方、風水害などの災害が多発化・激甚化し、消防団に求められる役割は多様化・複雑化している。そこで、消防団が持つ機動力を活かし情報収集部隊を設置。広範囲の火災などドローンにより上空からの災害情報をいち早く収集する。また、すでに運用を開始している常備消防と連携し、必要資機材の準備と災害対策をとり、災害の早期収束を目指す。
想定される出動事案は、春日原生林等での加点確認が困難な立ち木火災や広範囲に及ぶ雑草火災、土砂災害における崩落個所の確認、河川氾濫などの被害状況確認など。上空からの確認により効果的に災害情報が取得できる事案が挙げられる。
なお、2021年12月末時点で全国で2,198消防団のうち40団体に60機のドローンが導入されているが、奈良県では初の事業となる。
部隊の体制は、部隊長、副部隊長、及び2班10名体制(1班5名)。1班に4名のドローン操縦士を配置する。操縦士は無人航空機技能認定講習を受け、飛行に関する知識や技能を習得している。ドローンは、市内2か所に各1基を配置。GPS受信機能、障害物回避機能、映像撮影機能を備えている。
また、奈良市では令和5年度、機能別消防団として昼間のみ消防団活動をする「地域支援分団(200人)」を新たに設置。
さらに、地域の店舗等の協力で「消防団応援の店」制度を実施。登録施設を利用した消防団員に一定の特典を提供してもらい、地域ぐるみで奈良市消防団員を応援する取り組みも行う。
地域防災に力を入れる奈良市に注目だ。
詳細:https://www.city.nara.lg.jp/site/press-release/171408.html
ハイウェイ灯1,791灯のLED化が完了
また奈良市は、夜間における自動車等の安全安心な通行のため、また省エネルギーによる地球温暖化対策を目的とし、令和2年度からの3か年計画で行っていたハイウェイ灯(道路照明)1,791灯のLED化が令和4年度をもって完了したと発表した。
奈良市が管理する街路灯’防犯灯タイプ)・ハイウェイ灯(道路照明)については「蛍光灯・水銀灯」を主に採用してきたが、発光効率が高く長寿命な光源である「LED照明」への更新を進めており、令和4年度でハイウェイ灯(道路照明)のLED化が完了した。
同取り組みは、持続可能な脱酸素社会の実現に向けた一環で、平成24年度~令和4年度の削減CO2の総量は推計約2,500トンとなる。また、光の直進性が高いLED照明の導入により、事故の軽減が期待できるという。
奈良市は、本庁舎をはじめ、学校・文化・スポーツ施設でのLED化も進めている。
よりよい町づくりが実現されそうだ。
詳細:https://www.city.nara.lg.jp/site/press-release/171416.html
さまざまな取り組みを行う奈良県奈良市に今後も注目しよう。
(ソルトピーチ)