大阪府高槻市の高槻市立しろあと歴史館では、「高槻城公園芸術文化劇場開館記念企画展 高槻城発掘ものがたり」を開催中。また、高槻城公園芸術文化劇場開館にあわせて発売した御城印・武将印が好評だ。詳細をチェックしていこう。
高槻城公園芸術文化劇場開館記念企画展
高槻市立しろあと歴史館では、3月18日(土)に高槻城二の丸跡に高槻城公園芸術文化劇場が開館したことを記念して、これまでの高槻城跡の発掘調査成果を一挙に紹介する企画展「高槻城公園芸術文化劇場開館記念企画展 高槻城発掘ものがたり」を5月14日(日)まで開催している。
5月13日(土)・14日(日)には将棋のタイトル戦「第81期名人戦」が初めて開催される同劇場は、かつての二の丸跡に建つことから、ゆかりの地としても注目が集まっている。
企画展では、御殿があった二の丸跡や、高槻藩士の武家屋敷が立ち並んでいた三の丸跡から出土した陶磁器や漆器のほか、高山右近時代の障子堀とよばれる特殊な防御施設の紹介や、軒丸瓦や石造物、排水管などの出土遺物、城絵図、旧家や寺院に伝来した鯱瓦、永井家の家紋が入った伝天守の鬼瓦など約170点を展示。
特に、年号や人名が墨書された石垣石や、キリシタン墓地出土の「二支十字(にしじゅうじ)」が記された木棺の蓋は、全国的にも出土例が少なく貴重な品となっている。
企画展を訪れて、かつての高槻城の雄姿を想像してみては。
■しろあと歴史館 企画展「高槻城発掘ものがたり」
会場:高槻市立しろあと歴史館(高槻市城内町1番7号)
期間:3月11日(土)〜5月14日(日)
時間:10時〜17時(入館は16時30分まで) ※月曜日と祝日の翌平日は休館
観覧料:無料
詳細:https://www.city.takatsuki.osaka.jp/site/history/83747.html
新発売の御城印・武将印が好評
また、高槻市立しろあと歴史館では、高槻城二の丸跡に高槻城公園芸術文化劇場が今春開館したことにあわせ、御城印「高槻城」と、武将印「高山右近」「永井直清」の3種類(和紙、縦15cm×横10.5cm)を新たに販売している。販売から約2週間で早くも約600部を売り上げ、大変好評となっている。
御城印にはゆかりのある武家の家紋を、武将印にはその人物の家紋や花押(サイン)と城や武将を象徴するフレーズがデザインされている。また、別紙には城の成り立ちや各武将の功績などの解説が記載されていて、城や人物について知ることができるようになっている。
高槻城は、北摂唯一の近世城郭として京・大坂間の要衝の地を守る重要な役割を担った城だった。御城印には、高槻城を重要視して、新たな築城に相当する大改修を実施し近世高槻城を完成させた徳川家の家紋「三ツ葉葵」と、代々高槻藩主を務めた譜代大名永井家の家紋「永井鉄線」「一文字三ツ星」を配している。
高山右近は、戦国時代の高槻城主でキリシタン大名。広大な水堀を設けるなど城を堅固にするとともに、城下町整備をすすめた。武将印には右近の家紋と推定される「七曜紋」とともに、洗礼名の署名「重出(ジュスト)」と花押を配している。
永井直清は、江戸時代、1649年以降に13代にわたり高槻藩主を務めた永井家の初代。武将印には直清の花押とともに、御城印と同じく永井家の家紋2種類を配している。
価格は一枚300円。なお、郵送販売はしていない。
御城印「高槻城」、武将印「高山右近」「永井直清」発売:https://www.city.takatsuki.osaka.jp/site/history/83978.html
高槻城公園芸術文化劇場開館記念の企画展や御城印・武将印をお見逃しなく!
(suzuki)