発酵醸造の町である新潟県長岡市摂田屋地区に、4月29日(土)、酒粕を使った発酵ドリンクスタンド「Hacco to go!」がオープンした。
酒粕専門ドリンクスタンド
酒粕専門ドリンクスタンド「Hacco to go!」は、発酵を手軽に持ち帰ることができるテイクアウト専門のドリンクスタンド。
「日本のおなかに日本の発酵を」をテーマに、新潟の酒蔵からでる酒粕をさらに乳酸菌で発酵した植物性ヨーグルト風素材「醸グルト(JOGURT)」をベースにした100%植物性の発酵シェイクやジェラートのほか、酒粕スイーツなどを開発して各地にPOP UP店舗を展開している。
蔵リノベーションSTOREの一角にオープン
「Hacco to go!」摂田屋店の店舗は、摂田屋地区内にて昭和5年に建築された蔵をリノベーションして運営している「LIS摂田屋」の一角にオープン。100年以上前から日本酒や味噌、醤油などの醸造発酵の蔵が立ち並ぶ地域に位置し、歴史と発酵を感じることができる店舗だ。
この「LIS摂田屋」は、昭和初期の建造物としては珍しく地下1階・地上2階のフレンチトラスと呼ばれる工法で作られており、中の構造はほぼ当時のまま利用している。
地下1階は「発酵創造地下研究室」として、発酵の商品開発などを行うフロア。1階は「醸造リキュールと地域商品の店」として、日本酒カクテル商品や発酵食材、その他地域の商品を扱っている。2階は「本と暮らしの作品展」として、地域のクラフト作家の作品や小道具、セレクトされた本などが並ぶ。
発酵醸造の町・摂田屋でまちあるきに発酵ドリンク
新潟県長岡市に位置する摂田屋地区は、江戸から続く酒蔵や味噌蔵、醤油蔵などの醸造蔵が複数立ち並ぶ歴史と発酵文化の集積地。
長岡市は第二次世界大戦で空襲を受け、街の中心街は焼けてしまったが、この地域は奇跡的に戦禍を逃れ、古くからの街並みがそのまま残ったエリアとして現在も観光に訪れる人で賑わっている。
その摂田屋の玄関口に位置するところに「Hacco to go!」摂田屋がオープン。お店は、100年以上長岡で愛される江口だんごの摂田屋店敷地内に位置し、だんごを食べながら発酵を楽しむこともできる。
日本の素材である酒粕や植物性乳酸菌から生まれた100%植物性の発酵シェイクを片手に、醸造の町を巡ってみては。
■Hacco to go! 摂田屋店
住 所:新潟県長岡市摂田屋4丁目8-28 江口だんご摂田屋店敷地内 LIS横
営業日:土日祝日のみ営業(平日は休店)
※江口だんご摂田屋店及びLIS摂田屋は火曜定休
時 間:12:00~16:00
WEBサイト:https://haccotogo.com
(鈴木 京)