埼玉県入間市は、入間市LINE公式アカウントから行政手続きが可能となる住民サービスを、6月19日(月)より開始する。
同サービスは、Bot Expressが手掛けるほとんどの住民が、今すぐに利用できるスマホ市役所「GovTech Express」を活用したもの。今後、順次様々な手続きを、LINEを通じて行えるように拡大されていく。
取り組みの背景
入間市は、高齢者人口がピークを迎え、生産年齢人口が激減するという2040年問題に向き合うため、地域共生社会の実現を目指し、住民一人ひとりの安心できる暮らしや生きがい、そして地域をともに創っていく必要があると考えている。
これを実現するためには、デジタル技術やデータの力が必要不可欠。また、単にデジタル化を進めるだけではなく、デジタル化により住民の行動が変わり、さらに行政の仕事のスタイルも根底から変えて行く、「半分の職員数で現状のサービスレベルを維持する」ことが可能な「デジタル未来都市・入間」を目指している。
住民にも職員にもメリットがある
同サービスの3つの特徴をみていこう。
1つ目は、ほとんどの住民が今すぐ利用できること。住民は24時間365日、好きな時にスマホ上に開設する役所窓口を訪れて手続きが可能。説明書や新たなアプリのインストール不要でLINEのトーク画面だけで手続きが完了する。
2つ目は、役所から紙やカウンターがなくなること。来庁者全体の半数を占める証明書の交付申請にかかる窓口業務を削減。さらに、ペーパーレス、カウンターレス市役所の実現で、環境への配慮や備品の削減など、行政コストを削減できる。また窓口対応や紙で提出された申請書類のデータ入力が不要となる。
3つ目は、デジタル化がさらに加速すること。マイナンバーカードを用いたオンライン申請によりカードを所有する価値を住民に提供することでカードの普及を後押し。新たなデジタルサービス誕生の土壌を構築する。
6月19日(月)からは、納税証明書や犬の登録などの申請、女性の悩みごと相談の予約といった手続きができるようになる。
同市は将来的に、すべての手続きがオンライン申請で完了する「行かない市役所」を目指していくという。未来を見据えた入間市の新たな取り組みに注目だ。
埼玉県入間市公式HP:https://www.city.iruma.saitama.jp/
Bot Express公式HP:https://www.bot-express.com/
(ソルトピーチ)