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【京都府京都市】大谷大学博物館の開館20周年記念。夏季企画展「賀茂の歴史と信仰」開催

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西賀茂村山堺絵図

大谷大学は、6月6日(火)~7月29日(土)の期間、大谷大学博物館にて開館20周年を記念した『2023年度夏季企画展「賀茂の歴史と信仰」』を開催する。

国家の厚い崇敬を受けてきた上賀茂神社

大谷大学がある京都市北区小山の地は、かつて上賀茂神社(賀茂別雷神社)の膝下社領である賀茂六郷の一つを形成する小山郷という地域だった。

上賀茂神社は古代の氏族・賀茂県主一族の祖である賀茂建角身命が、神山に降臨した賀茂別雷神を奉斎したことにはじまる。以後、代々賀茂県主一族が神職として信仰を守り、桓武天皇による平安遷都がなされてからは、京都を鎮護する神として、国家の厚い崇敬を受けてきた。

上賀茂神社の祭礼である賀茂祭は葵祭ともよばれ、「祭り」とだけいえば賀茂祭を意味するというほど有名な祭儀だ。また、賀茂祭に先立っておこなわれる勇壮な賀茂競馬は、寛治7(1093)年、宮中行事から上賀茂神社にうつされた。本年は、それから930年の節目の年にあたる。

上賀茂神社の歴史と信仰の一端を紹介

続日本紀 巻第一

『2023年度夏季企画展「賀茂の歴史と信仰」』では、江戸時代後期の画家・横山崋山が描いた賀茂競馬図屏風や、上賀茂神社関係の古文書などから、上賀茂神社の歴史と信仰の一端を紹介。

見どころ紹介

賀茂競馬図屏風(横山崋山)

同展では、近年、注目を集めている江戸時代後期の画家・横山華山(1781~1837)が描いた「賀茂競馬図屏風」は観て欲しい作品だ。

社頭に大勢の見物客が押し寄せ、競馬を見ようとする様子や、祭礼の熱気が伝わってくる。

賀茂御神領境内六郷図


岡本保望興隆覚

また社家・岡本保望の書いた古文書には信長・秀吉・家康などのビッグネームの名前も記されている。

大谷大学博物館について

大谷大学博物館

大谷大学博物館は、真宗学・仏教学・歴史学・文学など世界的に貴重な典籍、考古遺物、民俗資料など約12,000点を所蔵。年4回の企画展と年1回の特別展を地域に広く公開し、文化財を間近でみることができる博物館だ。

大谷大学博物館の設置構想は、大谷大学図書館が収蔵していた貴重資料および考古遺物や民俗資料などの文物を含む多様な資料の適切な保管と調査研究、1987年に開設された博物館学課程の充実化、生涯学習など社会的要請への対応などを目的に策定された。

京都の歴史に触れられる大谷大学博物館へ足を運んでみては。

■2023年度夏季企画展「賀茂の歴史と信仰」
開催日時:6月6日(火)~7月29日(土)午前10時~午後5時(入館は閉館の30分前まで)
休館日:日曜日・月曜日※7月17日(月)は開館
会場:大谷大学博物館
住所:京都府京都市北区小山上総町 大谷大学 響流館1F
観覧料:無料
公式サイト:https://www.otani.ac.jp/events/2023/sfpjr7000001040d.html

(角谷良平)

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