山形県南陽市に醸造所をもつGRAPE REPUBLICは、6月19日(月)に、山形県南陽市の特産品である洋ナシ「ラ・フランス」とリンゴ「ふじ」を使って醸造した瓶内二次発酵の辛口のシードル「Nanyo Cider 2022(ナンヨーサイダー)」を公式オンラインショップで発売している。
シードルについて
シードルは、リンゴの果汁を発酵して造ったリンゴの酒で、英語ではサイダーと呼ばれている。ヨーロッパでは主にブドウの栽培が困難な北部で、ワインの代わりに造られていたもので、フランスのブルターニュ地方やノルマンディー地方、アメリカ北東部のオレゴン州などが名産地とされている。
多くは発泡性だが、未発泡のシードルもある。アルコール度は4〜7%程度で、ワインと比べて低く、ビールのようにグイグイと飲めるのが魅力。
規格外品のふじとラ・フランスを使用
GRAPE REPUBLICの醸造所がある南陽市は、「フルーツ王国・山形」きってのフルーツの産地。
南陽市の農業産出額のうち45%(42億3000万円)を果実が占めることもあり、市内をまわると、いたるところに果樹園や果物畑を見つけることができる。
育てられているのは、GRAPE REPUBLICでもワイン用として利用している生食ブドウのほか、サクランボやリンゴ、洋ナシの「ラ・フランス」だ。
2018年から醸造をはじめた「Nanyo Cider」は、市内の5軒の農家から生食用のなかでも流通にのらない規格外品のふじとラ・フランスを購入し醸造した、100%南陽市産のシードルだ。
値段がつきにくい規格外品に対し、近年は、生産者の持続可能性を支える目的で、流通価格に近い価格を払うことで生産者を買い支えようとする動きが起こっている。
GRAPE REPUBLICでも2017年の設立当初から、生食用のなかでも規格外のリンゴを使ったシードル「Apple Republic(アップルリパブリック)」を製造している。「Nanyo Cider」も同様で、南陽市の主要産業であるリンゴやラ・フランス農家を支える一助になることを願い開発がはじまった。
「Nanyo Cider 2022」について
5シーズン目のリリースになる「Nanyo Cider 2022」は、醸造責任者の矢野陽之氏が「今年は過去最高」と例年以上に自信をもって勧める出来あがり。
ラ・フランスらしい華やかな香りとふじによるおだやかな酸味とうま味が味わいに深みと芯をつくり、ドライななかにも奥行きのあるシードルになっている。
2つのサイズを発売
「Nanyo Cider 2022」は、ワインボトルと同じ750mlのボトルサイズとともに、
330mlサイズのスタイニーボトルも同時に発売。スタイニーボトルは、グラス不要でそのままカジュアルに飲むことができるので、外出先やイベントなどでも楽しむことができる。
定価は750mlで2,750円(税込)、330mlで800円(税込)となっている。
醸造責任者の矢野氏は「(前略)シードルをレストランやご家庭での食事でお料理とともに味わう機会は少ないと思うのですが、Nanyo Cider 2022は、キリっとした辛口でお料理とも合わせやすいと思います。ぜひ、多くの方に飲んでいただきたいです」と話している。
気になる人はGRAPE REPUBLICの公式サイトを覗いてみて。
GRAPE REPUBLIC:https://grape-republic.com/
(yukari)