東京都町田市の「クラフト工房LaMano」では、7月7日(金)〜10日(月)の期間、「第56回夏の染織展」を開催。新商品を含む1000点以上の染織品とアトリエ作品やグッズを一同に展示・販売する。
クラフト工房LaManoについて
「クラフト工房LaMano」は、1992年に設立され、昨年30周年を迎えた。現在は町田市の小さな里山に佇む築110年の古民家を利用した作業所で、藍染を中心とした手しごとを行っている。
LaManoは、設立当初から障害のある人が手しごとを通じて生き生きと活動できる場として存在してきた。現在は主に障害のある人が通いながら働く「障害者就労継続支援B型施設」として運営している。また、コロナ禍前には年間延べ900人もの地域ボランティアが訪れて活動するなど、地域との交流も活発に実施し、日々の生産活動を通じてSDGsへの取り組みも行っている。
10%オフ特典やタクシー・バス利用者割引も
毎回500名以上の来場者を集め、大盛況となる染織展では、藍染・草木染・手織り・絞り・型染・刺繍の染織品1000点以上とアート作品が揃う。
今回は、コロナ禍以来初の入場制限なしの通常開催形式となる。
染織展期間中は、玉川学園駅~LaMano間の送迎車を運行。玉川学園駅からの送迎は要予約、先着順となっているので、利用したい人は早めに予約しよう。
また、来場者特典として、アート作品以外が全品10%オフとなるほか、会計税込2,000円以上で、タクシー領収書1枚につき500円引きまたはバス利用者大人1名につき100円引きとなる。
必要不可欠な3つの「手」
“LaMano”とはスペイン語で「手」を意味し、LaManoのものづくりには3つの「手」が必要不可欠だ。
1つ目は「つくり手」。手しごとを担っているのは、LaManoのメンバーである、自閉症、ダウン症、発達障害、身体障害、精神障害などの障害のある人だ。これらの人が手しごとを行うことが価値ではなく、それぞれが得意とする技術や表現、感性を価値としたいと考えている。
2つ目は「支える手」。ボランティアの人や手伝いをしてくれる地域の人の手によってLaManoの手仕事は支えられている。
3つ目は「つなぐ手」。染織展を訪れ、商品を手に取ってくれる人の手によって、LaManoの手しごとが次の手へとつながっていくことができる。
施設長のコメント
施設長の高野賢二氏は、「1992年に1名の実習生から始まったLaManoは、2022年に30年の節目を迎え、メンバーの数とともに、支えるスタッフもたくさん増え、さらには地域ボランティアの方々のご協力もいただき、LaManoは大きく成長しました。そして今年は、待ちに待った染織展の通常開催です。来場される皆さまに、LaManoの手しごとが持つ魅力と小さな里山のような、自然豊かな場の二つの魅力を体感いただき、そのような環境の中でLaManoのメンバーが生み出す手しごと品を、広く知っていただければ幸いです。」とコメントしている。
「クラフト工房LaMano」の「第56回夏の染織展」を訪れ、手しごとの魅力を感じてみては。
■クラフト工房LaMano
住所:東京都町田市金井5-14-18
HP:https://www.koubou-lamano.com/
Instagram:https://www.instagram.com/koubou_lamano/
(山本えり)