日本中では目まぐるしく、日々いろんなイベントがひらかれている。「そんな日本には、どのような土地があるのだろう」と、写真家として活動している私(仁科勝介)は、“平成の大合併”時に残っていた、旧市町村をすべて巡る旅に出た。その数は2000を超える。
今回、地域や自治体、企業の取り組み、新商品などの情報を発信するニュースサイト「ストレートプレス」で、それらを紹介する機会をいただいたので、写真を添えて連載をスタートした。
「ストレートプレス」内に登場するローカルな市町村と、関係があるかもしれない。
今回は、埼玉県加須市を写真とともに紹介する。
Vol.19/埼玉県加須市
加須市は平成の大合併以降、合わせて4つの市町が合併している。そのうち合併前と後で名前が変わらない地域である、加須市のエリアを訪れた。最初に向かったのは加須はなさき公園だ。はなさきを漢字に直すと「花崎」だ。近くに花崎駅があるように、地名である。隣の久喜市では、旧菖蒲町といった植物の名前が入った地名があったが、花崎もまさに同じであり、やさしい地名を見るとほっこりするのであった。
公園を訪れたあと、加須駅周辺も散策した。駅前の通りは電柱と電線が埋め立てられていて、その分空が広く感じられた。空が広いと、流れる時間にも余裕が感じられる。そうすると、晴れの日は歩くのがより楽しくなる。
(仁科勝介)
仁科勝介(Katsusuke Nishina にしなかつすけ)/かつお
写真家として活動。1996年、岡山県倉敷市生まれ。広島大学在学中に、日本の全1741の市町村を巡る。
『ふるさとの手帖』(KADOKAWA)、『環遊日本摩托車日記(翻訳|邱香凝氏)』(日出出版)をはじめ、2022年には『どこで暮らしても』(自費出版)を刊行。
旧市町村一周の旅『ふるさとの手帖』:https://katsuo247.jp
仁科勝介公式Twitter:https://twitter.com/katsuo247
仁科勝介公式Instagram:https://www.instagram.com/katsuo247/