日本中では目まぐるしく、日々いろんなイベントがひらかれている。「そんな日本には、どのような土地があるのだろう」と、写真家として活動している私(仁科勝介)は、“平成の大合併”時に残っていた、旧市町村をすべて巡る旅に出た。その数は2000を超える。
今回、地域や自治体、企業の取り組み、新商品などの情報を発信するニュースサイト「ストレートプレス」で、それらを紹介する機会をいただいたので、写真を添えて連載をスタートした。
「ストレートプレス」内に登場するローカルな市町村と、関係があるかもしれない。
今回は、埼玉県行田市を写真とともに紹介する。
Vol.24/埼玉県行田市
2006年に行田市へ編入された、旧南河原村以外の地域を巡った。行田市は足袋のまちとして知られているほか、忍城(おしじょう)も有名だ。一度忍城には訪れたことがあり、今回は古代蓮の里、さきたま古墳公園、行田八幡神社、行田駅などを訪れた。
「古代蓮の里」では、近所に住んでいるという男性と仲良くなった。時刻はまだ6時前だったが、毎朝ここへ来ていると。「健康のために歩くのよ」と教えてくれて、ぼくも元気をもらった。
「さきたま古墳公園」にも驚いた。緑に包まれたこんもりした形。阿蘇のようで、五島列島福江島の鬼岳のようで、札幌市のモエレ沼公園のようで。その中でもいちばん小さいのだけれど、とても見事で感動した。いくつか古墳が点在しており、一番高い古墳の階段を登ると、点在する古墳と一緒に景色を一望できた。行田市に残る古墳の規模の大きさにまた感動した。
行田八幡神社や行田駅付近もこぢんまりとしていながら、スカッと気持ちのいい空気が流れている。ぼくは心から行田市のことが好きになった。
(仁科勝介)
仁科勝介(Katsusuke Nishina にしなかつすけ)/かつお
写真家として活動。1996年、岡山県倉敷市生まれ。広島大学在学中に、日本の全1741の市町村を巡る。
『ふるさとの手帖』(KADOKAWA)、『環遊日本摩托車日記(翻訳|邱香凝氏)』(日出出版)をはじめ、2022年には『どこで暮らしても』(自費出版)を刊行。
旧市町村一周の旅『ふるさとの手帖』:https://katsuo247.jp
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