日本中では目まぐるしく、日々いろんなイベントがひらかれている。「そんな日本には、どのような土地があるのだろう」と、写真家として活動している私(仁科勝介)は、“平成の大合併”時に残っていた、旧市町村をすべて巡る旅に出た。その数は2000を超える。
今回、地域や自治体、企業の取り組み、新商品などの情報を発信するニュースサイト「ストレートプレス」で、それらを紹介する機会をいただいたので、写真を添えて連載をスタートした。
「ストレートプレス」内に登場するローカルな市町村と、関係があるかもしれない。
今回は、埼玉県旧妻沼町(現熊谷市)を写真とともに紹介する。
Vol.26/埼玉県旧妻沼町(現熊谷市)
旧妻沼町は、2005年に熊谷市と合併した。熊谷市の中でも一番北側に位置していて、利根川によって県境を群馬県と接している。といっても、この辺りは関東平野の中にあるので、走っている車のプレートナンバーも実に様々だ。
そして、旧妻沼町では有名な寺院「聖天山 歓喜院」にも訪れた。
妻沼聖天山の本殿である「歓喜院聖天堂」は、彫刻をはじめとする技術の高さから、2012年に国宝指定されている。熊谷市では初の国宝だ。彫刻がよく見える場所は開門式で、訪れた時間が早く、その姿を近くで見れなかったことが惜しまれる。
しかし、妻沼聖天山という大きなシンボルがあることや、妻沼の名前が付いた道の駅があることは、これからも妻沼という地名が長い間残っていく、十分な要素になるのではないだろうか。
(仁科勝介)
仁科勝介(Katsusuke Nishina にしなかつすけ)/かつお
写真家として活動。1996年、岡山県倉敷市生まれ。広島大学在学中に、日本の全1741の市町村を巡る。
『ふるさとの手帖』(KADOKAWA)、『環遊日本摩托車日記(翻訳|邱香凝氏)』(日出出版)をはじめ、2022年には『どこで暮らしても』(自費出版)を刊行。
旧市町村一周の旅『ふるさとの手帖』:https://katsuo247.jp
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