日本中では目まぐるしく、日々いろんなイベントがひらかれている。「そんな日本には、どのような土地があるのだろう」と、写真家として活動している私(仁科勝介)は、“平成の大合併”時に残っていた、旧市町村をすべて巡る旅に出た。その数は2000を超える。
今回、地域や自治体、企業の取り組み、新商品などの情報を発信するニュースサイト「ストレートプレス」で、それらを紹介する機会をいただいたので、写真を添えて連載をスタートした。
「ストレートプレス」内に登場するローカルな市町村と、関係があるかもしれない。
今回は、埼玉県熊谷市を写真とともに紹介する。
Vol.27/埼玉県熊谷市
最近の世間一般的な熊谷市のイメージは、「暑い」や「ラグビー」だろうか。暑さは熊谷市や館林市、それに多治見市など…。涼しい部屋でニュースを見る立場ならいいかもしれないが、実際に住んでいる方々の立場からすれば、たまったものではない部分もあるはずだ。また、ラグビーに関していえば「熊谷ラグビー場」で2019年にW杯の試合が行われたことも、記憶に新しい。
そして、それよりも先に存在する熊谷市のイメージとしては、熊谷駅の前で馬にまたがり、扇子を広げる銅像の熊谷直実が思い浮かぶ。熊谷直実は平安時代から鎌倉時代にかけて活躍した武将だ。人物像も直情型だったと言われており、そういう意味でもやはり熊谷は長きに渡って「熱い」まちなのかもしれない。
熊谷市は“利根川”と“荒川”という大きな河川が、遠くはない距離で流れている。よって水が豊かな土地だということもわかる。小麦の生産量も多く、地産地消の熊谷うどんも有名だ。「暑すぎない」気候のときに、ゆったり訪れて観光やグルメを楽しむのも良いだろう。
(仁科勝介)
仁科勝介(Katsusuke Nishina にしなかつすけ)/かつお
写真家として活動。1996年、岡山県倉敷市生まれ。広島大学在学中に、日本の全1741の市町村を巡る。
『ふるさとの手帖』(KADOKAWA)、『環遊日本摩托車日記(翻訳|邱香凝氏)』(日出出版)をはじめ、2022年には『どこで暮らしても』(自費出版)を刊行。
旧市町村一周の旅『ふるさとの手帖』:https://katsuo247.jp
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