勝浦塩製作研究所は、勝浦市鵜原理想郷の海水を使い、天日干しではなく敢えて平釜式製法でのピラミッドソルト開発に挑戦し、新たな釜とビニールハウス施設を増設するための資金を、クラウドファンディング「ちばぎん商店 | C-VALUE(シーバリュー)」にて7月20日(木)~9月30日(土)の期間募集している。
塩造りを通じて地域創生のために活動
勝浦塩製作研究所の代表・田井智之氏は、鵜原海岸の国定公園「鵜原理想郷」の麓の貴重な環境の海水を使って塩を造っている。
田井氏は、2020年、勝浦市に移住を決め新たな生活をスタートした。移住を機に、大好きな勝浦市に恩返しをしたいという思いから起業し、塩造りを通じて地域創生のために活動を始め、現在に至っている。
ピラミッドソルトを正式に製品化
美しくも希少なピラミッド形の自然結晶塩のことをピラミッドソルトと言う。国内ではほとんど製造されておらず、インドネシアのバリ島、聖地TEJAKULA(テジャクラ)のものが世界的にも有名だ。
大きく美しい結晶ができるのは、世界でもバリ島テジャクラ塩田のみと言われていた。しかし勝浦塩製作研究所が実験したところ、テスト的にだが、開発ができる目処が立ったという。
このことから、本格的に平釜を導入して日当たりの良い製塩所屋上を活用し、ピラミッドソルトが正式に製品化されることになった。
取引先は増えているが大量に製造ができない
現在、昔ながらの平窯製法で60時間以上かけて炊き上げるため、塩の付加価値は高いが、大量に製造できるものではないそう。
既存の精製塩と比較すると遙かにグラム単価は高いが、取引先も増えてきている中で、現状での増産体制構築には限界があるという。
そこで、更なる生産性の向上と利益率の向上を図る必要があると考え、ピラミッドソルトの開発と勝浦ブランド塩の増産体制構築を実現するために、製塩所の増強を実施するという。そのための工事費は約200万円ほど。
現在利用していない製塩所屋上部分を、天日干しなどの作業ができるスペースにするための工事、そしてピラミッドソルトを作るための釜、天日干し用のビニールハウスを設置することにより、主に飲食店・ホテル等の事業者に利用してもらえる高付加価値塩を販売し、新たな販路開拓を図りたいという。
「お塩を通じて世の中の役に立つお仕事がしたい」
田井氏は「(前略)自分は勝浦が大好きです。ここ地元勝浦の方々や、まわりの皆様のお力添えで、なんとかこのお塩事業のスタートが出来ました。一歩一歩コツコツと少しずつ成長しながら継続して、いつの日か天皇陛下様に献上出来得るお塩と成れるよう、より良いお塩を造り続けて、この先も皆様と共に歩んで行きたいと心から願っております」と話している。
クラウドファンディングでは「勝浦塩 新月の煌(45g)・満月の刻(45g)2種」などのリターンが用意されている。
田井氏の塩造りを通した地域創生のための取り組みに注目だ。
C-VALUE:https://www.c-value.jp/
プロジェクト名:勝浦塩製作研究所が独自製法でピラミッドソルト開発に挑戦します!
(yukari)