奈良県立美術館は開館50周年を記念し、9月30日(土)~11月12日(日)に特別展「仮面芸能の系譜―仮面芸能のふるさと奈良―」を開催する。
奈良で生まれ育った仮面芸能を紹介
「仮面芸能の系譜―仮面芸能のふるさと奈良―」では、奈良で育まれた仮面芸能を体系的に紹介。仮面芸能で使用される仮面のほか、装束や楽器、歴史資料、復元模造作品などを多彩に展覧し、また関連するイベントして、特別対談のほか公演等を展示室内にしつらえる特設舞台で展開する。
日本は、先史時代から仮面芸能がいきづく希有な文化を持っている。縄文時代の土面に始まり、飛鳥時代に百済人が伝えた伎楽や、大陸から伝来し平安時代に集大成された雅楽・舞楽。また曲芸的な散楽、水田耕作と密着した田楽。その淵源が謎に包まれた予祝舞・翁舞や、中世に大和国において猿楽から発展した能・狂言へとつながる。同展では、仮面に加え、装束や楽器などを展覧し、奈良で生まれ育った仮面芸能の魅力を伝える。
特別公演や対談などのイベントも開催
会期中は、さまざまなイベントも開催している。10月1日(日)15:00~は、特別対談『「まつりといのりの仮面芸能」―雅楽・舞楽を中心に―(仮)』を開催。なお、同イベントは応募受付が締め切られている。
10月29日(日)14:00~は『特別公演「奈良に受け継がれる仮面芸能」―奈良豆比古神社翁舞―』が行われる。申し込み方法は、公式サイトにて確認しよう。
また、10月7日(土)・11月11日(土)14:00~は、同館学芸員によるギャラリートークも予定している。イベントの参加には、当日の観覧券が必要だ。10月24日(火)~11月12日(日)は入場無料のギャラリー展示『奈良に宿る「文化の記憶」と「記憶の継承」』も開催される。
特別展概要
開館50周年記念特別展「仮面芸能の系譜―仮面芸能のふるさと奈良―」は、前期展示が9月30日(土)~10月22日(日)、後期展示は10月24日(火)~11月12日(日)に行われる。開館時間は9:00~17:00で、入館は16:30まで。10月2日(月)、10日(火)、16日(月)、23日(月)は休館日となっている。
観覧料は一般1,800円、大・高校生1,600円、小・中学生1,400円。なお、奈良県内在住の小・中学生および県内の小・中学校に在学する児童・生徒、身体障がい者手帳・療育手帳・精神障がい者保健福祉手帳を持つ人と介助者1人、外国人観光客、留学生は会期中の観覧が無料となる。
詳細は、下記URLにて確認を。奈良で生まれ育った仮面芸能の魅力に触れられる特別展に足を運んでみて!
■奈良県立美術館
住所:奈良県奈良市登大路町10-6
特別展詳細ページ:https://www.pref.nara.jp/11842.htm
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