日本を代表する作曲家・三善晃氏の10周忌を機に、同氏が音楽界に残した功績を讃える特別企画、ミュージックデイ・イン・クニタチ2023「三善 晃の世界」が開催される。
三善氏が桐朋学園大学学長時代に師として学び、グローバルに活躍するパーカッショニスト加藤訓子氏が、2日間のミュージックデイ・イベントとして企画、監修する。
新旧世代がクロスジャンルで共演
新旧世代がクロスジャンルで共演する、三善晃氏没後10年記念事業、ミュージックデイ・イン・クニタチ2023「三善晃の世界」。
加藤訓子氏は、「今、若手と呼ばれる音楽家は三善晃を直接知らない。世代やジャンルを超え、三善晃の人となり、我々へ残した偉大な作品を次代を担う奏者達と共に振り返り、未来へ継承したい」と述べている。
開催概要
ミュージックデイ・イン・クニタチ2023「三善晃の世界」の開催日は、11月3日(金・祝)・4日(土)。会場は、東京都国立市のくにたち市民芸術小ホール。
出演は、加藤訓子(音楽監修・演奏)・中村恩恵(舞踊家)、佐藤紀雄(ギター)・向笠愛理(ソプラノ)・丸山里佳(ソプラノ)・吉成有美子(ソプラノ)・太刀川佳奈子(フルート)・加藤亜希子(クラリネット)・佐藤洋嗣(コントラバス)。
inc. パーカッショニストは、東廉悟・青栁はる夏・篠崎陽子・三神絵里子・横内奏・眞鍋華子・細野幸一・戸崎可梨・齋藤綾乃・濱仲陽香・古屋千尋。
プログラム紹介
プログラムは、11月3日(金・祝)14:00~が、公演①向笠愛理ソプラノリサイタル「フランス~日本への回帰」。ディティーユ「4つの歌曲」、三善晃「四つの秋の歌」、プーランク「メタモルフォーズ」他を演奏する。
16:00~のミュージックシアター「鍵」(作:谷崎潤一郎・新作・創作公開)は、音楽:三善晃、出演:加藤訓子(マリンバ)・中村恩恵(ダンス)。演目は「会話」「トルスIII」「リップル」「大正ソング(加藤訓子編曲)」。
11月4日(土)14:00~は、公演②「三善 晃の世界」。演奏曲目は、「四つの秋の歌」(1963・詩:高田敏子)、「抒情小曲集」(1976・詩:萩原朔太郎)、「エピターズ ギター独奏のための 」(1975)、「ギターのための五つの詩」(1985)、「協奏的練習曲 2台のマリンバのための」(1977-79)、「トルスV 3台のマリンバのための」(1973)ほか。
また、「演奏家のための体験講座」も開催。こちらは一般の参加は不可だが、見学は可能だ。志多ら(和太鼓)が講師を務める「和太鼓を叩く」は10月31日(火)17:00~18:30および11月1日(水)11:00~12:30、中村恩恵(ダンス)が講師を務める「柔軟な心と身体を創る」は、11月2日(木)11:00~12:30に実施される。
三善晃没後10年を記念する特別企画、ミュージックデイ・イン・クニタチ2023「三善晃の世界」を楽しんでみては。詳細は下記URLで確認を。
■ミュージックデイ・イン・クニタチ2023「三善 晃の世界」
会場:くにたち市民芸術小ホール
住所:東京都国立市富士見台2-48-1
URL:https://teket.jp/314/27050
(さえきそうすけ)