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三重県・明和町斎宮が舞台となった能演目「絵馬」を奉納する観世流・斎宮奉納薪能開催

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斎宮文化観光推進協議会は、11月4日(土)に、さいくう平安の杜・正殿にて、三重県明和町斎宮と同地に現存する神社「竹神社」が舞台となった能演目「絵馬(えま)」を斎宮に奉納する。

今年は、斎宮制度1350年、斎宮跡史跡指定40周年、町制65周年など、国史跡斎宮跡および三重県明和町にとっても節目の年であることを記念して執り行われる。

「絵馬」「柿山伏」を上演

能演目「絵馬」は、現・竹神社にまつわる2種類の絵馬の云われとなった神話ということで、今も斎宮に鎮座する竹神社には2種類の絵馬がある。能演目は観世流で演じられ、秋の季節を感じられる狂言「柿山伏(かきやまぶし)」も上演される。

開場は17:00、開演は18:00で、18:00~18:15に狂言「柿山伏」、18:15~19:00に半能「絵馬」を上演。料金は1人5,000円(自由席)で、事前の申込が必要。定員に達し次第販売終了となり、1人2枚まで購入可能だ。

狂言「柿山伏」の出演は、野村又三郎、野村信朗。半能「絵馬」の出演は、観世喜正、奥川恒成、中所宜夫、石井寛人、矢野昌平ほか。なお、当日演者が変更になる場合もある。

「絵馬」あらすじ紹介


年末(現在の節分)に時の帝より伊勢神宮に遣わされた勅使は、斎宮(現在の三重県多気郡明和町斎宮)にて参拝した。そして節分(昔の大晦日)の夜、絵馬が掛けられる行事が神社(現在の竹神社)で行われるため、勅使はそれを見物してから都へ帰ろうと思っていた。

行事が行われるのを神社で待っていると、夜中に年老いた翁と婆が参詣しに来た。翁は白い馬の描かれた絵馬、老婆は黒い馬の描かれた絵馬を持っていた。実は白い絵馬は晴れを、黒い絵馬は雨を意味し、神社に掛けられる絵馬により翌年晴れが多いか雨が多いかが分かるというもので、毎年どちらかの絵馬が掛けられていた。

二人は自分の絵馬を掛けると言い争っていたが、最後にお互いの絵馬を並べて掛けることにし、晴れの日と雨の日が半分ずつある年になるようにと祈願することにしたのだった。そして二人は、その様子を見ていた勅使に自分たちは神様だと明かし、夜明けにまた逢おうと言い、姿を消す。

夜明けには男神と女神が現れ、そして天照大神が登場する。三神は舞ながら「天の岩戸隠れ」の様子を再現し、国の繁栄を祝った。

※斎宮(さいぐう、さいくう、いつきのみや):天皇の代わりに、伊勢の神に仕える皇族の女性(斎王)が住むお宮を指す。

プロジェクションマッピングも


関連イベントとして、11月3日(金)・5日(日)には、斎宮の豪華絢爛な平安絵巻をデジタルアートで表現するプロジェクションマッピングが開催され、観覧することで最新デジタルと伝統芸能の二方面から斎宮を感じることができる。

かつて、祈る皇女・斎王が住まわれた歴史と神話の地、斎宮にて奉納される伝統芸能を楽しんでみては。

■斎宮奉納薪能
会場:さいくう平安の杜
住所:三重県多気郡明和町斎宮2800
チケット購入ページ:https://saikutakiginou.peatix.com/view

イベント詳細はこちらから:https://dmo.hana-meiwa.jp/information/

(さえきそうすけ)

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