福岡土産の定番「めんべい」の製造販売などを手掛ける山口油屋福太郎は、明太子を発売して以来初めてとなる“明太子を発酵させた商品”「発酵明太」を10月25日(水)に発売する。価格は1本940円(税込)。
ごはんに合う商品として誕生した福太郎の明太子
1909年に油屋として創業した山口油屋福太郎が明太子の製造販売を始めたのは1972年。当時はおつまみとしてよく食べられていた辛みの強い明太子を、現会長の山口毅氏と現相談役の山口勝子氏が“ごはんに合うマイルドな辛みの明太子に”と味づくりを行い誕生したのが、“調味液を二度漬けすることにより生まれた深いコクと旨味”が特徴で、現在でも販売されている福太郎の代表作「味のめんたい 福太郎(現商品名:好味)」だ。
常温で持ち運べる新しい明太子を開発
福太郎には、“明太子を常温で持ち運べるようにして、新・福岡土産の定番にしたい”という長年の夢があった。明太子には「冷蔵・冷凍でしか持ち運びできない」「賞味期限が短い」という課題があったが、それを解決する方法をなかなか見つけることができないでいた。
そして、今回たどり着いたのが“明太子を発酵させること”。この結果、通常の明太子の賞味期限の約6倍となる明太子「発酵明太」が誕生した。「発酵明太」の賞味期限は、同社商品「好味」が冷蔵21日なのに対し、常温120日となっている。
福太郎独自の調味液で漬け込んだ明太子を丁寧に発酵させた「発酵明太」は、ぷちぷちとした粒感が引き立ち、塩かどがとれてまろやかな味が特徴。そのままカットしたり、トッピングに使ったりと、使い方は自由自在。ご飯のお供からおつまみまで、幅広いメニューで活躍する。
福岡土産の定番「めんべい」誕生秘話
また、今や福岡土産の定番となった福太郎の看板商品「めんべい」も、今回の「発酵明太」と同じく“常温で明太子を楽しんでほしい”というコンセプトで開発された商品だ。
開発当時、明太子を常温の福岡土産として楽しんでもらうために、山口勝子氏が思いついたのは“明太子をお菓子に練りこむ”こと。多くのお菓子を試作するなかで、2001年に発売したのが“めんたいこのせんべい”「めんべい」だった。じゃがいもでんぷんをベースとした生地に、明太子を始め、いか・たこなどを練りこむことで、噛めば噛むほどに旨味を感じられる明太子を使ったお菓子が誕生した。
福太郎は、明太子を始めとした食を通じて、商品の価値だけではなく、体験したり感じたりすることを提供する「メンターテインメント(明太子&エンターテインメントを組み合わせた福太郎の造語) カンパニー」として、世界に笑顔とおいしさを届け続ける企業を目指している。
「発酵明太」の販売は、福太郎直営店、福太郎公式オンラインストア、福岡県内の土産品店にて。常温で持ち運べて賞味期限の長い「発酵明太」を味わってみては。
福太郎直営店一覧:https://www.fukutaro.co.jp/shop_information
福太郎公式オンラインストア:https://www.fukutaro-shop.com/
(山本えり)