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【京都府京都市】コーヒー豆の生産過程で廃棄されていた、カスカラを使った「カスカラコーラ」を発売

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環境負荷の小さな農業を広げるべく、バリューチェーンの再構築に日本と東南アジアで取り組む坂ノ途中の海外事業部である「海ノ向こうコーヒー」は、新商品「カスカラコーラ」200ml/1,944円(税込)を10月19日(木)より一般販売中だ。

背景

東南アジアなどでは、プランテーション農業の拡大や焼畑農業のサイクルが早くなっていることで、森林がかつてないスピードで減少している。また、現地の人々は既存の方法で農業を行っても収入が安定せず、森とともにあった暮らしを行うことが難しくなってきている。坂ノ途中は、コーヒー事業でこれらの状況の改善に取り組んでいる。

東南アジアでコーヒーを育てている生産者

コーヒーは背の高い果樹など、日陰をつくる木(シェードツリー)の下でじっくり実が熟すことで品質が上がるため、木を切らずに木陰で作物を育てる農法(アグロフォレストリー)に適している。

坂ノ途中では、2016年より東南アジアの山地でアグロフォレストリーを用いたコーヒーの栽培支援と輸入を始めた。現在では国内のロースターや自家焙煎のカフェ1,000社以上に生豆を卸しているほか、焙煎豆を坂ノ途中OnlineShopでも販売している。コーヒーの販売を通じて生産者の収入源を増やし、森林減少の緩和と再生に貢献している。

カスカラを使った商品開発の経緯

コーヒーチェリー

カスカラとは、コーヒーの実の果皮と果肉部分を乾燥させたもの。スペイン語で「籾(もみ)」を意味するcáscaraに由来する。コーヒーは「コーヒーノキ」という木からできており、ジャスミンのような白い花を咲かせた後、さくらんぼのような赤い実「コーヒーチェリー」をつける。そのコーヒーチェリーの種子が、コーヒー豆となる。

精製の過程で大量に出る果肉と果皮の部分(カスカラ)は、一部は堆肥として活用されることもあるが、大半は使い道がなく捨てられてしまう。また、産地で廃棄されたカスカラは、正しく処理が行われないと腐敗し、水質汚染を引き起こす要因になることもある。カスカラを活用することは、産地の環境を守る手助けになるとも坂ノ途中は考えている。

ドライイチジクやあんずのような風味で甘酸っぱいカスカラ。これをなんとか活用し、1粒のコーヒーチェリーから得られる農家の収入を増やすことはできないかと考え、坂ノ途中は2019年から「カスカラコーヒーチェリーティ」「カスカラシロップ」というカスカラの風味を活かした商品を作って販売してきた。「カスカラコーラ」の開発は、カスカラの可能性をより広げるための取り組みの1つだ。

カスカラコーラについて



「カスカラコーラ」は、炭酸水で割って楽しめるクラフトコーラ。カスカラシロップをベースに、高知県産の生姜とカルダモン・クローブ・ブラックペッパーなど8種類のスパイスをブレンドして作った。カスカラの果実感やコク、そしてスパイスのピリッとした辛味がアクセントとなり、甘すぎない大人の味わいになっている。材料本来の風味を活かすため、着色料や香料は使用していない。


また、ホットミルクで割ってチャイのようにも楽しむ事もできる。

販売情報

「カスカラコーラ」は、坂ノ途中OnlineShopにて購入できる。なお、坂ノ途中の直営レストラン「本と野菜OyOy」でも11月下旬以降に販売予定だ。

カスカラのアップサイクル商品第三弾の「カスカラコーラ」を試してみては。

坂ノ途中OnlineShop:https://www.on-the-slope.com/shop/

■本と野菜OyOy
住所:京都府京都市中京区場之町586-2 新風館1F
公式Instagram:https://www.instagram.com/oyoy.kyoto/

(角谷良平)

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