秋田県男鹿市のクラフトサケ醸造所「稲とアガベ」は、一風堂のメニュー監修のもと同市にオープンしたラーメン店「おがや」にて、リニューアルしたばかりの一風堂のラーメン「白丸元味」を提供する「おがやで一風堂in男鹿」を10月27日(金)〜29日(日)の3日間限定で実施する。
クラフトサケで日本酒の魅力を伝える
稲とアガベは、秋田県男鹿市で2021年の秋に創業したクラフトサケ醸造所。クラフトサケとは、日本酒の製造技術をベースとしたお酒、または、そこに副原料を入れることで新しい味わいを目指した新ジャンルのお酒だ。
現在の日本では、「日本酒」を造るための免許の新規発行が原則認められていないため、新しい醸造所は日本酒を造ることができないが、2020年4月の法律改正により、海外輸出向けという条件付きで免許が発行されるようになった。同社はこの新しい免許を活用し、輸出用の日本酒を造り、世界の人たちに日本酒の魅力を知ってもらうことを目指している。
男鹿ラーメンプロジェクト発足
稲とアガベが酒造りの拠点としている男鹿は、人口減少率ナンバーワンの秋田県の中でも特に人口減少が著しい場所。同社は2021年に醸造所と共に男鹿の駅前にレストランを構え、真っ暗だった地域に明かりを灯し、県外からもこの地域を訪れる人が徐々に増えてきた。
しかし、以前の男鹿の船川地区にはラーメン屋がなかった。同社が2022年のゴールデンウィークの地域イベントでラーメン店を出店した際に2日間で100食が即完売し、来店した地域の人から「ぜひラーメン屋をやってほしい」という声を多数を受け、ラーメン店をつくることを決意したという。
そして、今年5月から稲とアガベと一風堂がタッグを組み、「男鹿ラーメンプロジェクト」を発足。第一弾として、先日一風堂がメニュー監修をした「おがや」が、稲とアガベ醸造所の目の前にオープンした。今回実施する「おがやで一風堂in男鹿」は、このプロジェクトの一環として実施する。
一風堂のラーメンを秋田で食べられる3日間
「おがやで一風堂in男鹿」では、一風堂が38周年記念でリニューアルした「白丸元味」850円(税込)を提供。「替玉」150円と、トッピングの「ネギ」140円、「きくらげ」140円、「チャーシュー」200円(すべて税込)も用意している。
稲とアガベは、創業した2021年から醸造所を中心とした街づくりに取り組んでおり、日本酒特区を目指しながら、男鹿のまちに訪れる人を増やし、地域を盛り上げていくことを目標としている。また一風堂を運営する力の源ホールディングスも食を通して新しい価値を創造することを創業の精神に掲げ、これまでも社会貢献や地域活性化を行っており、両社がタッグを組むことで、男鹿のまちづくりに寄与していきたいといている。
稲とアガベは、“ラーメンを通して地域の課題を解決したい”という思いを持つ一風堂を運営する力の源ホールディングスと共に、さらに男鹿のまちに灯を取り戻していくことを目指し、今後も定期的にコラボを実施していくという。
一風堂のラーメンが秋田で食べられる「おがやで一風堂in男鹿」をお見逃しなく!
■おがや
住所:秋田県男鹿市船川港船川字新浜町13
営業時間:11:00~ 平日50食・土日祝100食
定休日:月曜日
稲とアガベHP:https://inetoagave.com/
(山本えり)