有斐斎弘道館では、ニューヨークのGladstone GalleryとソウルのPIBI Galleryの主催により、11月16日(木)~12月6日(水)の期間、アメリカの著名な画家であるアレックス・カッツ氏の個展「ALEX KATZ KYOTO EXHIBITION アレックス・カッツ 京都展」を開催する。
新作を含む20点を展示
アレックス・カッツ氏は、現代美術の先駆者であり、96歳を迎えた今も絵画を描き続けている。同氏による日本での個展は、1991年以来だ。
同展では、アレックス・カッツ氏の代表作である初期のポートレート作品や、春夏の木々を描いた「Study」シリーズ、夏の風景を描いた大作「Summer 12」など、新作を含む20点が展示される。
同氏にとって、日本の古都である京都は、彼が「完璧なバランス」を見つけた唯一の場所だという。春夏の木々を描いた「Study」シリーズは、このバランス感覚を念頭に置いて作られ、光の記憶や視覚の瞬間、見るという感覚の記憶によって制作されている。
それは光や記憶のように、速く、強烈で、計り知れないものであり、季節の一瞬を捉えた光と色彩に満ちている。
有斐斎弘道館は、歴史ある学問所であり、丁寧に文化と歴史を積み重ねてきた静謐な場所。この空間でアレックス・カッツ氏の現代アートを展示することは意義深いものになるだろう。
また、有斐斎弘道館とのコラボレーションにより、アレックス・カッツ氏の作品をイメージした京菓子と抹茶のセットを個数限定2,000円で提供。入場料は無料だが、入館は事前予約制となる。同展へ訪れる前には、予約サイトのPeatixで受付を。
有斐斎弘道館について
有斐斎弘道館は、江戸中期の京都を代表する儒者・皆川淇園(みながわきえん)が創設した学問所「弘道館」址に建てられた数寄屋建築の文化施設。
淇園は「開物学」という独自で難解な学問を創始したが、詩文や書画にも優れた風流人で、山水画は円山応挙に劣らずと評されたほどだった。門弟3千人とも言われ、多くの文化人と親交を結んだ。
有斐斎弘道館は、建造物ならびに庭園を保存するとともに、江戸時代の教養文化を再考し、現代における学問所として、活動を続けている。
アレックス・カッツ氏の個展を観に、有斐斎弘道館へ足を運んでみては。
■ALEX KATZ KYOTO EXHIBITION アレックス・カッツ 京都展
開催日時:11月16日(木)~12月6日(水)12:00~17:00(最終入館16:30) ※入館は事前予約制
会場:有斐斎弘道館
住所:京都府京都市上京区上長者町通新町東入ル元土御門町524-1
入場料:無料
公式サイト:https://kodo-kan.com/events/alex-katz-kyoto-exhibition/
予約サイト(Peatix):https://alexkatz-kyoto.peatix.com/
© Alex Katz / VAGA at Artists Rights Society (ARS), NY/ Courtesy of the artist and Gladstone Gallery/Photography by David Regen
(角谷良平)