あらたまは、廃棄される「荒尾梨」を使ったチャツネ(万能調味料)の商品開発・販売を目的に、READYFORにて支援の募集を12月8日(金)より開始した。
あらたまについて
あらたまは、2023年、料理探求家の津﨑淳氏とアートディレクターの森山大雅氏の2人で結成。「あらたま」という言葉には、二人の出身地の熊本県北にある「荒尾・玉名」を略した呼び名と「まだ磨いていない玉。新しいもの、原石」という2つの意味がある。
目まぐるしい潮流が押し寄せる現代。長年引き継がれてきた農業・産業・文化が、高齢化や人手不足など様々な社会問題や環境の変化によって、細りゆく悲しい現状があるとし、そんな衰退しつつある伝統にもう一度光をあて、活気を取り戻し、守り続けていきたいという想いから活動をスタートさせたという。
廃棄梨を使った加工品の開発へ
「荒尾梨」は全国でも有数のブランド梨で、別名「ジャンボ梨」とも言われるほど果実が大きいのが特徴。100年以上にわたって、荒尾の梨農家で受け継がれてきた伝統の秋の味覚だ。
そんな荒尾梨だが、地球温暖化の影響などで生産量の約2/3が廃棄される厳しい現状にあるという。おびただしい数の規格外梨が集められ、当たり前のように廃棄されているそうだ。
このような状況下で、荒尾梨農家は30年で半数にまで減少。何もしなければ、荒尾梨の存続の危機にもつながりかねない。「何かできることはないだろうか…?」そんな思いから廃棄梨を使った加工品の開発に乗り出すことを、あらたまは決意したという。
荒尾梨を使ったチャツネを開発
料理探求家である津﨑氏が荒尾梨の魅力を活かし、クミン、コリアンダーなどのスパイスをプラスしたオリジナルレシピを考案し、万能調味料、チャツネを開発。
荒尾梨を使ったチャツネは、さまざまな料理の隠し味に使えるのはもちろん、チャツネ単体としても美味しく食べられる味に仕上げた。
ほぼレシピは完成し、バトンをアートディレクターの森山氏へとつなげ、商品コンセプトやパッケージの制作にとりかかっている。今後は県内の企業と連携し、大量の廃棄梨の商品化のため工場での製造を目指しているという。安定した商品化があってこそ、農家の安定した収益につながると考えているからだ。
READYFORにて資金募集開始
しかしながら、大量の廃棄梨を商品化する設備と資金がまだまだ不足している。そこでREADYFORにて資金募集を開始した。目標金額は50万円で開発から製造ラインまでの仕組みを整備するための資金として使用する。
また、チャツネをはじめとしたリターンを準備している。さらに、あらたまの本業である料理やデザインを活かし、出張料理、オンライン料理教室、名刺、ロゴデザイン作成などをラインナップしている。
その他リターン、詳細はREADYFORのプロジェクトページで確認を。
あらたまのプロジェクトに賛同する人は、READYFORのプロジェクトページをチェックしてみては。
READYFOR:https://readyfor.jp/
プロジェクト名:廃棄される荒尾梨をつかった商品(万能調味料)づくり
(角谷良平)