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『ノルマル17歳。― わたしたちはADHD ―』アップリンク吉祥寺にて公開

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世界中の若者を中心に増えている発達障害のひとつである「ADHD(注意欠如・多動症)」をテーマにした劇映画『ノルマル17歳。― わたしたちはADHD ―』が、東京・アップリンク吉祥寺にて4月5日(金)に公開される。

発達障害を取り囲む家族や社会の問題から、「普通とは何か」を問いかける作品だ。

発達障害やADHDをテーマにした映画が上映


全国オーディションで確かな演技力を見出された新人・鈴木心緒さん(2004年3月19日生まれ・神奈川県出身・『オールナイトフジコ』(フジテレビ系)出演中)と、


西川茉莉さん(2005年6月7日生まれ・愛媛県松山市出身・短編映画『父の声』(2022)主演)が、ADHDの女子高生を熱演。

また、子どもたちに「普通」の価値観を押しつける「毒親」役を、眞鍋かをりさんと福澤朗さんが好演している。そして“元祖”青春スター・村野武範さんが、神社の宮司役で若い主人公たちを導いて行く。

女子高生たちが生きる道を見つけて行くストーリー

西川さん演じる、進学校に通う絃(いと)はまじめな子であったが、発達障害のひとつであるADHDと診断されており、ひどい物忘れで生活や学業に支障をきたしていた。

重要なテストの日、絃は目覚まし時計をかけ忘れて寝坊してしまう。ショックのあまり絃は登校せず、いつもは行かない道をさまよって見知らぬ公園に。

そこで突然、鈴木さん演じる、茶髪で派手なメイクのギャル女子高生・朱里(じゅり)に声をかけられる。


「何してんの?」「あ……今日は寝坊して」

「あたしなんかほとんど寝坊か欠席。学校行ったけど落ち着かなくて帰ってきた。あたし発達障害あってさ。ADHDっての。知ってる?」

いきなりADHDだと言う朱里に驚く絃。

朱里は強引に絃を街へと遊びに誘う。


古い商店街や裏山が見渡せる公園、野良猫たち。 普段は家と学校の往復しかしない絃にとって、それは新鮮な世界であった。


朱里と絃は友達となり、後日も遊びに行くが、眞鍋さん演じる、絃の母に見つかってしまう。

絃の母は朱里の派手な身なりに不快感を持ち、朱里との交際を禁止してしまう。


一方で朱里は、自分の物忘れで、花岡昊芽さん演じる姉との喧嘩が絶えず、福澤さん演じる父や今西ひろこさん演じる母からも厳しく言われて家庭内で孤立していた。

やがて朱里は絃とのメッセージのやり取りもやめ、次第に部屋に引きこもっていく。


朱里と絃との距離は次第に離れ、再び元の日常に戻りつつあったが……。

同作品は2023年12月、西川さんと眞鍋さんの出身地である愛媛県のシネマサンシャイン重信において先行公開され、好評につき追加上映もされた。

SNSにおいても予告編が220万回以上再生され、コメント欄で「発達障害」「ADHD」に関する議論が交わされるなど、同テーマへの関心の高さがうかがえる。4月5日(金)公開初日には、舞台挨拶イベントも行う。

この機会に、『ノルマル17歳。― わたしたちはADHD ―』をチェックしてみては。

■アップリンク吉祥寺
住所:東京都武蔵野市吉祥寺本町1丁目5−1 吉祥寺PARCO B2F

公式サイト:https://joji.uplink.co.jp/

©2023 八艶・トラストフィールディング /80分/カラー/5.1ch

(佐藤 ひより)

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