熊本県荒尾市の三池炭鉱万田坑にて、1月20日(土)～28日(日)の期間、千本桜の世界観を世界遺産の炭鉱跡地で再現する「千本桜展2.0 ～桜京の夢～」を開催！プロフェッショナル･エージェンシー事業を展開するクリーク･アンド･リバーが、企画・運営を担当する。

架空の都市・桜京を再現

「千本桜展2.0 ～桜京の夢～」は、バーチャル・シンガーの初音ミクが歌う『千本桜』をノベライズした、『小説千本桜』に登場する架空の都市「桜京(おうきょう)」を、世界遺産「明治日本の産業革命遺産」の構成施設のひとつ、熊本県荒尾市の万田坑で再現するイベント。桜京は、大正時代が永遠に続くパラレルワールドの町という設定になっている。

そこでは、城壁に囲まれた空間に大勢の人々が暮らしており、町の中心部には桜の花が一年中咲いている桜の大木があって、人々はこの桜木を「千本桜」と親しみを込めて呼んでいた。

この桜京の町は、“影憑き”と呼ばれる謎の魔物たちに度々襲われており、初音ミクたちは学園生活を送りながら、一方で学徒兵として、この町＝帝都桜京とそこに住む人々を守るために、影憑きとの戦いの任務に従事。しかしながら「大正凶変」という強大な敵の前に、初音ミクたちの奮闘も空しく、桜京はあえなく焼失し、町は廃墟と化してしまう。

展示会は桜京消失から30年後の世界

今回の展示会「千本桜展2.0 ～桜京の夢～」は、桜京消失から30年後という見立てで制作。

会場の三池炭鉱万田坑は、熊本県荒尾市にある三池炭鉱の坑口の一つで、明治から昭和初期にかけて上質な石炭を生産し、日本の近代化を支えた施設だ。かつては多くの人々が往来した桜京の町を舞台に、人々の喧噪と桜舞う風景を想像しながら鑑賞してみれば、その喧噪は、万田坑と荒尾の街の記憶に呼応していくかもしれない。

地域の活性化・地方創生につながる取り組み

また、同事業及びイベントは、観光庁が行っている「令和5年度 インバウンドの地方誘客や消費拡大に向けた観光コンテンツ造成支援事業」の交付を受け、新たな地域活性の方向性を探るべく、世界遺産となっている九州の石炭産業跡となる産業遺産と、現代アートの代表とも言えるバーチャルシンガー・初音ミクが歌う『千本桜』とのコラボレーション企画。クリーク･アンド･リバー社では、地域の活性化・地方創生につながる取り組みを積極的に進めており、今回のイベントの企画・運営もその一環となっている。 　

夜間特別展示も実施

イベントの開催時間は9:30～16:00で、入場料は「大人」410円/「高校生」310円/「小・中学生」210円/「幼児」無料。さらに、1月20日(土)・21日(日)・26日(金)～28日(日)の17:00～20:00には、入場料「高校生以上」1000円/「小・中学生」500円/「幼児」無料で、夜間特別展示も行われる。

まるごとあらお物産館では「千本桜×万田坑オリジナル商品」も販売中なので、立ち寄ってみては。

■受付：万田坑ステーション
住所：熊本県荒尾市原万田200-2

イベントHP：https://heritabi.com/senbonzakura.heritabi.com/

(佐藤ゆり)