中津みらい義塾は、福沢諭吉の出身地・大分県中津市で都市とローカルを横断した学びのプログラム「中津みらい義塾」を開始。商店街の空き店舗を改修して、「学び」を軸としたイベントを開催する拠点を作る。
現在、クラウドファンディングサイトCAMPFIREにて改修費用の支援を募集中だ。
地域課題を地域外の人と解決する
大分県中津市山国町の守実(もりざね)商店街。そこには歴史あるまち並み、さまざまな職が連なる店々、周りには大自然が広がる。しかし、この場所もさまざまな地域で加速する「高齢化」や「空き家問題」といった課題を抱えている。
中津みらい義塾は、これらの課題に対し「地域内の力では限界がある」という危機感を持ち、地域の外の人と行動することがこのような課題をもった地域におけるこれからの取り組みの形なのではないかと考えた。
地域の「内」で活動するひと、「外」で活動するひと、そして双方を知る「出身者」で構成されたチーム、それが中津みらい義塾だ。
地域資源を活用した「学びのコンテンツ」
同プログラムでは、福沢諭吉の出身地中津だからこそ「学び」をテーマに、商店街の歴史、職、自然というまちの資源を「教材」と捉え、それらを組み合わせて「学びのコンテンツ」とすることで、まちの文化を継承していく。
「学びのコンテンツ」は、地域資源の活用に詳しい講師を招いて開催するワークショップ等のイベントだ。
「学びコンテンツ」を実施するための「学びの拠点」
そして、この「学びコンテンツ」を実施するための「学びの拠点」を作る。
「学びの拠点」はイベントスペースだけでなく、カフェや宿泊といった機能をもった施設として計画しており、まちの内外から学びたい人が集まり、滞在しながら地域の文化に触れることができる。
こうして「学び」が広がることで商店街の改修・活用につながり、継続的な人のサイクルがまちに広がっていく。
第1弾として、守実商店街に位置する旧水谷履物店を「学びの拠点」へとリノベーション。建物の機能を整えつつ、元店舗スペースをイベントなどで使用できるフリースペースに改修し、さまざまな「学びのコンテンツ」を実施する。
この場所で、地域に住んでいる水谷さんに、同じく地域で育ったゆずを使った柚子胡椒づくりを習ったり、大工工事をしている松田さんと共に行うDIYイベントなどを計画しているのだそう。
クラファン実施中!からあげや民泊体験などリターン
「学びの拠点」への改修費用を確保するため、CAMPFIREにてクラウドファウンディングを立ち上げた。クラウドファウンディングで集まった資金は、旧水谷履物店の改修費用に充てられる。
また、資金調達としてだけでなく、この取り組みに賛同してもらえる仲間づくりや、ひとりでも多くの人に中津・山国にきてもらえるきっかけにも繋げたいと思っているという。
リターンは、からあげグランプリを最多受賞する「中津からあげ『鳥しん』コラボセット」や、耶馬溪の絶景写真を届ける「写真セット」、“隠れフードロス”な未収穫農産物を活かした「おまかせ農作物セット」「農作物+加工品セット」のほか、「日帰りサステナブルツアー」や「限界集落民泊体験」などを用意している。
商店街の空き店舗を学びの拠点へと変え、地域課題の解決に挑むプログラム「中津みらい義塾」をチェックしてみては。
CAMPFIRE:https://camp-fire.jp/
プロジェクト名:自然や歴史のあふれる中津・山国の商店街を、学びの連なる“義塾”にしたい!
(Higuchi)