世界遺産アカデミーは、2024年7月に実施する「世界遺産検定」第56回検定の申込受付を、3月11日(月)より開始した。
より多くの人に世界遺産学習の機会を提供し、その魅力と意義を感じてもらえるよう、今回から制度や実施体制の変更を行っている。
1級と2級のギャップを埋める「準1級」が追加
約1,200の遺産すべてが試験範囲の1級と、日本の全遺産+世界の代表的な遺産300件が試験範囲の2級の間のギャップを埋め、誰もが世界遺産の学びを続けていきやすい環境を創るべく、日本の全遺産+世界の遺産700件が試験範囲の「準1級」の試験を今回から実施する。
これまでとは少し切り口を変えて「海賊」「文学」「無形文化遺産」「映画」などをテーマに、多くの遺産が対象でも各々の興味から楽しく勉強に取り組める工夫をしている。ニュースにも頻繁に登場する「観光課題」「戦争・紛争」といったテーマも取り上げており、テキストのキャッチコピーの通り「ふみこんで学ぶ」ことができる級だ。テキストは全国の書店やインターネットで購入できる。
また、実施初年度につき過去問題集がないため、本番形式で問題演習ができる模擬試験を、4月1日(月)までにWebから受検を申し込んだ人全員にプレゼントする。
1級公式テキストもリニューアル
1級公式テキストも、4年ぶりに全面新訂。3巻構成にリニューアルして3月22日(金)に発売する。
2024年3月時点の世界遺産全1,199件と日本の暫定遺産、世界遺産条約の全体像を知るための基礎知識を、上・中・下巻で紹介。
第56回検定から1級試験はこの新訂版テキストに準拠した出題となる。1級公式テキストも、全国の書店やインターネットで購入可能だ。
公開会場試験の開催都市も34都市に大幅に追加!
さらに、より多くの人に受検機会を提供できるよう、公開会場試験の開催都市が19都市から34都市に大幅に追加された。今回増設された開催都市は、盛岡、郡山、水戸、宇都宮、柏または松戸または流山、新潟、長野、浜松、奈良、松山、北九州、長崎、熊本、鹿児島、那覇。
なお、マイスターは東京23区、名古屋、大阪北のみの実施となる。また、開催都市は変更になる場合があるため、最新の情報は公式サイトで確認しよう。
試験概要
「世界遺産検定」第56回検定は、公開会場試験が7⽉7⽇(⽇)、CBT試験が6⽉23⽇(⽇)〜7⽉7⽇(⽇)に行われる。なお、マイスター、準1級は公開会場試験のみの実施で、1級のCBT試験は7月7日(日)のみの実施となる。
申込期間は、公開会場試験の場合は3⽉11⽇(⽉)〜5⽉16⽇(木)17:00、CBT試験は3⽉11⽇(⽉)〜7⽉3⽇(⽔)23:59となる。
公開会場試験の実施級・受検料はマイスター20,400円、1級10,900円、準1級7,600円、2級6,500円、3級5,400円、4級3,800円、2・3級併願11,000円、3・4級併願8,800円。CBT試験は1級11,800円、2級7,300円、3級6,200円、4級4,600円だ。試験方式、試験会場などの詳細は、公式サイトで確認を。
準1級が追加されるなど、リニューアルされた「世界遺産検定」にチャレンジしてみて!
「世界遺産検定」公式サイト:https://www.sekaken.jp/
(田中彩文)