日本中では目まぐるしく、日々いろんなイベントがひらかれている。「そんな日本には、どのような土地があるのだろう」と、写真家として活動している私(仁科勝介)は、“平成の大合併”時に残っていた、旧市町村をすべて巡る旅に出た。その数は2000を超える。
今回、地域や自治体、企業の取り組み、新商品などの情報を発信するニュースサイト「ストレートプレス」で、それらを紹介する機会をいただいたので、写真を添えて連載をスタートした。
「ストレートプレス」内に登場するローカルな市町村と、関係があるかもしれない。
今回は、茨城県取手市を写真とともに紹介する。
Vol.196/茨城県取手市
取手市は旧藤代町と2005年に合併し、現在の姿になっている。個人的には常磐線のイメージが強くて、東京方面から進み、千葉県との県境である利根川を越えて取手駅に到着すると、茨城県に入ったことを感じられる。上野駅から取手駅まで40分前後で到着するという立地にも驚きだ。
そして、取手市では最初に河川敷を散策しながら写真を撮っていたのだが、そこが旧藤代町の小貝川沿いの河川敷であり、元々の取手市の地域ではなかった。勘違いして巡ってしまったので、前回の市町村一周の旅で訪れた、取手駅周辺の写真と合わせて、記事をまとめることにご容赦願えたらと思う。
取手駅周辺は十分に大きく発展していて、ショッピングモールをはじめとする複合施設もあるので、駅を利用する人はとても便利だろうと感じられる。仕事や学校帰りに駅で何かを買って帰る、という街らしい暮らしのあり方だ。
そして、取手総鎮守の八坂神社にも訪れた。取手駅や利根川からも近い立地にあるものの、落ち着いた住宅街の中に佇んでおり、鳥の囀りが聞きながら気持ちよく参拝させてもらった。取手神社からさらに歩けば数分で、利根川の河川敷に辿り着く。今度はこの河川敷でゆっくり過ごしてみたいと思っている。
(仁科勝介)
仁科勝介(Katsusuke Nishina にしなかつすけ)/かつお
写真家として活動。1996年、岡山県倉敷市生まれ。広島大学在学中に、日本の全1741の市町村を巡る。
『ふるさとの手帖』(KADOKAWA)、『環遊日本摩托車日記(翻訳|邱香凝氏)』(日出出版)をはじめ、2022年には『どこで暮らしても』(自費出版)を刊行。
旧市町村一周の旅『ふるさとの手帖』:https://katsuo247.jp
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