岐阜県各務原市の都市再生推進法人に指定されているOUR FAVORITE CAPITALは、市の産業会館として使われていた「各務原市東亜町会館」の建物を活用し、まちに新たな賑わいを創出する複合施設「TOUAMACHI KAIKAN」をオープンする。
2023年3月に実施された「各務原市東亜町会館」活用に関する公募型プロポーザルで同社が選定され、同年7月に各務原市と10年間の市有財産貸付契約を締結し、2024年夏のオープンに向けて計画が進んでいる。
公共施設をリノベーション
各務原市民公園から徒歩5分の場所にある市の産業会館「各務原市東亜町会館」。もともと1階はシルバー人材センターやハローワーク、2階は市民が利用するホールとして使われていたが、施設に入居していた団体の移転や建物の老朽化により、2022年度で施設の貸し出しが終了した。今回のプロジェクトではこの建物を活用し、まちの賑わいを創出する新たな複合施設「TOUAMACHI KAIKAN」に生まれ変わらせる。
1階と2階の西側には複数のショップが入居し、2階の東側では様々なイベントを行うホールを運営。ホールでは音楽ライブ、マルシェ、トークイベント、展示会などを実施するほか、イベントスペースとして貸し出しを行い、地域内外の人が利用できるようになるという。
クラウドファンディング実施中
「TOUAMACHI KAIKAN」の改装費を集めるため、岐阜・愛知のローカルクラウドファンディング「OCOS」にてプロジェクトも開始。7月25日(木)まで実施中だ。
那加公園エリアに新たな賑わいを生み出す
岐阜県各務原市西部に位置する「那加公園エリア」は、「各務原市民公園」「学びの森」という2つの都市公園と、その周辺に広がるまちなかエリアを指す。
2つの公園には毎年11月3日に開催される「マーケット日和」を中心に市内外から多くの人々が集まる一方で、まちなかエリアは歩行者が少なく、店舗開業の出店場所としても選ばれにくいのが現状。日常的な賑わいの創出が課題となっている。
そこで那加公園エリアに新たな賑わいを生み出すため「TOUAMACHI KAIKAN」プロジェクトが始動した。
各務原市と「まちなかウォーカブル推進事業」を開始
まちなかウォーカブル推進事業は、「居心地が良く歩きたくなる」まちなかづくりの推進を目的として、国土交通省により2020年度に新設された事業であり、岐阜県内での活用は各務原市が初となる。
市による公共空間の整備と連携してOUR FAVORITE CAPITALでもウォーカブル推進計画を作成し、まちなかの回遊性を高めるための社会実験や空き店舗を活用した社会実験など、まちづくりのための施策を進めていく。
各務原市のまちなかウォーカブル推進事業では、「公園の賑わいをまちなかへ」というコンセプトのもと「那加from Park構想」を掲げ、各務原市や地域のプレイヤーと協働し、さまざまな取り組みを仕掛け始めている。
構想の核となるのは、エリア内の重要なポイントに位置する5つの拠点。駅前で市内外の人々を迎える“まちの玄関口”、まちに関わりたい人が集う宿泊施設/シェアハウスなど、それぞれの拠点が役割をもち、まちにさらなる魅力を生み出していく。
2024年夏のオープンに向けて計画が進む「TOUAMACHI KAIKAN」を、チェックしてみては。
OCOS:https://www.oco-s.jp
プロジェクト名:各務原市の那加公園エリアに新たな拠点「TOUAMACHI KAIKAN」をオープンします!
■TOUAMACHI KAIKAN
住所:岐阜県各務原市那加東亜町106
(江崎貴子)