日本のおどり文化協会は、中学生を中心にした日本舞踊の公演『第3回若者たちの舞踊会 〜海はるか 日本を躍る〜』を、5月5日(日)14:30から東京・浅草公会堂にて開催する。5月1日(水)までカンフェティにてチケット販売中だ。
日本のおどりを後世に伝えるために
日本の各地域では環境、風土を投影した多種多様なおどりが伝承されてきたが、担い手不足や公演を行う機会の減少により、日本のおどりは消滅の危機にさらされている。
こうした中、日本の伝統文化を継承・発展するべく立ち上げられた「日本のおどり文化協会」。2014年の設立以来、毎年300〜500名の新規生徒を迎える「日本のおどり体験教室」を継続的に運営。選抜メンバーや中学生以上で構成されるクラス「アカデミー」に所属する生徒は、年に一度こどもの日に公演を開催している。今後も本公演を継続的に開催することにより、日本のおどりの振興を図っていく。
日本の風情を感じられる演目を厳選
『第3回若者たちの舞踊会』は、「海はるか 日本を躍る」をテーマに全3部から構成される。海や山、四季の変化など日本ならではの風土を表した唄や舞踊の中から、特に日本の風情を感じられる演目を厳選。出演者は、小学生高学年から中学生を中心に、子ども舞踊団や講師陣を含む100名超。北から南まで、日本各地のおどりを楽しめる。
第1部は「古典への誘い」。清元は、月から兎が飛び出てきて餅をつく様子を表現した「玉兎」や、出稼ぎで子守をする女の子の恋への憧れや望郷の念を表した「子守」。長唄は、「藤娘」と「手習子」という、若者の表現力が光る演目が多数。最後は、絢爛豪華な祝賀舞踊「賀の祝」で締めくくる。
日本全国に伝わる民謡や舞踊詩を上演
第2部は「民謡集」。日本全国に伝わる民謡を7演目連ね、福島県の「会津磐梯山」や佐賀県の「万才くずし」のほか、「さんさ時雨」「秋田大黒舞」「外山節」「津軽小原節」と、個性豊かな唄を多数披露する。花笠、菅笠、渦巻傘、二枚扇で講師陣が演じる富山県の「せり込み蝶六」は圧巻だ。
第3部は民族舞踊詩「海はるか日本を躍る」。日本各地の風景や暮らしがテーマの舞踊詩を上演する。大波や小波が寄せる様子を表現する「祝い太鼓」や、剣を振り踊る様子が勇壮な「鬼剣舞」、日本三大盆踊りのひとつ「阿波踊り」のように、その土地やそこに住まう人たちの特徴が現れたおどりを楽しむことができる。このほかの「嵐の序曲」「秋田船方節」「北海大漁節」「津軽じょんがら節」「南部俵積み唄」「越中小原節」「傘踊り」「津軽あいや節」「阿呆囃子」が演じられる。作・演出は三隅治雄氏、構成・振付は畑道代氏が手がけている。
同公演のチケットは、S席3,000円、A席2,000円、B席1,000円(すべて税込)にて販売中。詳細は日本のおどり文化協会公式サイトにて確認を。
「第3回若者たちの舞踊会 〜海はるか 日本を躍る〜」にて、日本に伝承されてきた様々な踊りの演目を鑑賞してみては。
■浅草公会堂
住所:東京都台東区浅草1-38-6
日本のおどり文化協会HP:https://nihonnoodori.or.jp
各演目の詳細説明:https://irodori-aya.com/5gatu-event-wakamonotachinobuyoukai
(山本えり)